どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

王さまライオンのケーキ はんぶんのはんぶん ばいのばいの おはなし

2019年02月16日 | 絵本(外国)


    王さまライオンのケーキ はんぶんのはんぶん ばいのばいの おはなし/マシュー・マケリゴット:作・絵 野口絵美・絵/徳間書店/2010年


ライオンの食事会に招待されたのは、はじめてのアリのほかコガネムシ、カエル、インコ、イボイノシシ、カメ、ゴリラ、カバ、ゾウ。時間ぴったりについたのはアリだけ。そのほかは遅刻です。

 なにしろ、このメンバー、アリをのぞけば、行儀の悪いこと、悪いこと。

 食事のあとは、デザートのケーキ。ライオンが自分のものをとって、となりにまわしなさい!というと、くいしんぼうとおもわれるとのがイヤな面々は、まわってきたケーキ半分にして次から次へとまわします。
 アリのところでは、はじめの128分の一。アリも半分にしようとしますが、ケーキはかけらになって、こなごな。

 動物たちは、アリがじぶんのことしか考えていないと批難ごうごう。みんな自分のことは見えていません。同じ半分といっても、まったく意味がちがいます。

 アリは王さまのケーキがなくなったので、あしたイチゴケーキをやいてきますと約束します。

 するとコガネムシは「アリだけに、いいかっこさせて おくものか」と思い、キャラメルケーキを二個焼いてきますといいます。カエルは四個、インコは八個。倍々でゾウは256個。

 最後はアリの作ったケーキを、アリと王さまが半分づつにしていただきます。

 楽しみながら分数や倍数がでてくるので、数に興味がもてそうです。

 256という数字は微妙な数字で、これ以上の数を展開できれば驚きがでてきますが、すこし難しくなります。

 ライオンの王さま、寡黙な王さまで、動物たちをじっとみているだけです。次の年も食事会をしたのでしょうか。
 そしてゾウさんが、約束の256個のケーキを作れたのかも不明です。


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