どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ほたるホテル

2018年08月12日 | 絵本(自然)


          ほたるホテル/カズコ・G・ストーン・作/福音館書店/1995年


 夏といえばホタル。

 夏の間にひらかれる「ほたるホテル」。

 ホテルのベッドを準備するのは、ばった、かたつむり、くも、あり。
 それぞれに名前が。ばったはトビハネ、かたつむりはキララ、くもはセカセカ、ありはセッセ家族。

 花のベッドは、つゆくさベッド、ねこじゃらしベッド、しだ、すかんぽ、くさふじベッドと、どれも素敵なベッドです。

 千客万来。くさかげろうのミドリさん、かみきりむしのシマシマさん、とんぼのピューさん、てんとうむしのテンテンさんなどなど、昆虫がせいぞろい。

 カマキリのおばあさんがやってきますが、そんなにおおきなベッドは用意していませんとことわられると、カマキリおばあさんは、のぶどうのつるで、おおきなベッドをつくります。でも、みんなはこわがってカマキリおばあさんのそばに いこうとしません。

 やがて 日が沈んで、あたりが うすぐらくなってきたとき「ほたるホテル」のあかりがともりますが、そこにやってきたのは、かえるのピョンタ。
 かえるさんのベッドは用意していないと、こわごわことわろうとすると、それならおおあばれするぞと、ピョンタは、看板をゆすって、おおあばれ。
 みんなうろうろしていると、カマキリおばあさんが、とっときの方法を!。

 昆虫の大集合で、夏に読みたい絵本です。

 舞台はおおきなおおきな柳の木の下の小さな小さな村。
 「やなぎむらのおはなし」というシリーズになっているようです。

 今の子どもたち、ホタルを見ようとしたら遠出をするしかなさそうです。


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