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映画「評決のとき(A Time to Kill)」黒人だから有罪なのか?(アマゾンプライム)

2018-09-16 18:18:19 | 映画

         
 アメリカの作家ジョン・グリシャムが3年をかけた「A Time to Kill(殺すとき)」は1989年に上梓された。しかし、28社の出版社から断られ出版したのは5000部だったという。(ウィキペディア)

 その後、「法律事務所」のベストセラーもあって人気作家となり、著者第1作の「A Time to Kill(殺すとき)」が映画化される。

 ミシシッピー州カントンで黒人のカール・ルー・ヘイリー(サミュエル・L・ジャクソン)の10歳の娘が、若い白人の男二人にレイプされ瀕死の重傷を負わされた事件が発生する。犯人二人は逮捕される。報復を口走るヘイリーに若き弁護士ジェイク・ブリガンス(マシュー・マコノヒー)が自重を促す。しかし、ヘイリーは警察署内で犯人が階段を移動する隙を見て二人をライフルで射殺する。警官一人が巻き添えになって負傷する。

 逮捕されたヘイリーが弁護をジェイクに依頼する。このヘイリーに憎悪の炎を燃やしているのがフレディ(キーファー・サザーランド)だった。レイプ犯の一人がフレディの兄だった。弁護を引き受けたがこの地方の人種差別意識の強さを侮るわけにいかない。陪審員に白人が多いと死刑判決という最悪も予想される。裁判地変更もあっさりと判事は却下した。

 フレディは白人至上主義者の団体KKK(クー・クラックス・クラン)と結託してジェイクの家に火をつける。ジェイクの妻カーラ(アシュレイ・ジャッド)は恐れをなして子供とともに実家へ。そんなとき現れたのが死刑廃止論者で有名判事を父に持つロースクールの学生エレン・ロアーク(サンドラ・ブロック)だった。

 対する検察側は、次期州知事を狙う検事補ルーファス・バックリー(ケヴィン・スペイシー)で、敏腕と言われる。裁判はジェイク側に有利かと思われたが、バックリーの叩き込むような質問に、証人席のヘイリーは「レイプ犯は死刑が妥当」と答えてしまった。弁護側の断然不利な状況で最終弁論が開始される。

 女子学生のロアークは、たびたび窮地を救ってくれた。ロアークはジェイクに好意をもったが、ジェイクの妻思いには勝てなかった。そしてジェイクの最終弁論は、10歳の少女のレイプ犯の行状を、陪審員に目をつぶらせて語り始める。聞きながら陪審員の表情が暗く沈むのが分かる。そして最後に「その少女は白人だった」と言う。評決は無罪。被告が白人だったら無罪だろ? 

 映画的にはこれでいいかもしれない。しかし、法のもとではどうかという思いは残る。マシュー・マコノヒーの出世作と言われるこの作品、出演者は今では彼ら一人で映画一本出来るぐらいのレベルの人たちだ。1996年制作
  
  
  
  
監督
ジョエル・シューマカー1939年8月ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。
原作ジョン・グリシャム1955年2月アーカンソー州生まれ。

キャスト
マシュー・マコノヒー1969年11月テキサス州ウバルデ生まれ。
サンドラ・ブロック1964年7月ヴァージニア州アーリントン生まれ。
サミュエル・L・ジャクソン1948年12月ワシントンDC生まれ。
ケヴィン・スペイシー1959年7月ニュージャージー州サウス・オレンジ生まれ。
ドナルド・サザーランド1935年7月カナダ・ニューブランズウィック州セントジョン生まれ。
キーファー・サザーランド1966年12月イギリス・ロンドン生まれ。
アシュレイ・ジャッド1968年4月加州州グラナダヒルズ生まれ。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんな映画があるのですね」 (macha)
2018-09-16 21:04:50
こんにちは。

ランキングサイトよりきましたマチャです。

興味深い映画ですね。

一度見てみたいです。

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