どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設19年目を疾走中。

ポエム218 『イノシシのち自爆』

2018-12-23 01:55:00 | ポエム

 

     イノシシ

    (ウェブ画像)より

 

 

 

 

  一度思い込んだら 梃子でも動かぬという顔だな

  その意味では なかなか男らしいよ君は

  

  今年も凄かったが 来年はもっと暴れるらしいね

  まるで どこかの大統領みたいじゃないか

 

  ぼくの前に道はない ぼくの前に道はできる

  人でも秩序でも なぎ倒して見せる

 

  ごつごつの岩に食い込んだ 木の根っこ

  戦いの足場としては 申し分ないね

 

  来るなら来いと 鼻と頬を膨らませ 

  膨張する敵の野心に 体当たりの構えを見せる

 

  満身創痍の身で なおも敵を増やす八方破れ戦法

  いまだかつて 誰ひとりやったことのない手法だ

 

  イノシシには まわりの樹木もかすんで見えず

  突っ込んでいったら どこにぶち当たるやら

 

  だけど戦場は複雑だよ 罠や銃が待ち構えている

  君が壁にぶち当たり 自爆するのを期待してるぞ

 

  でも君の背後には イノシシ軍団がいるだろう

  先頭の君が倒れても ベールの陰の組織が手を拍つ

 

  どんな結末が待っているんだろうね 来年は・・・・

  雪隠詰めか それとも禁じ手の連発か

 

  巌流島では 羽生武蔵が広瀬小次郎に負けて 

  これまでの歴史が 書き換えられた

 

  歯車がギシギシ音を立てて 逆回転を始める

  イノシシ君 破壊の後に何があるのか教えて

 

  

 

  

 

  

 

 

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