むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

新潟城(新潟県)

2018年09月22日 | 百名城以外の城
新潟城にいがたじょう
別名舟山城・白山城
構造平城
築城者新発田重家
築城年代永禄年間
指定史跡市指定史跡
場所新潟市中央区一番堀通町地先  地図

戦国期にあったと伝わる新潟城は、現在の新潟市中央区にあったと推定されます。
現在の白山神社および白山公園にあたります。
遺構はまったく残っていないため、その所在は定かではありません。
しかし、地名にそのヒントが隠されているのではないかと思うような地名がそこにはあるのです。


白山公園

白山公園へやって来ました。
このは白山(はくさん)=城山(しろやま)と読めませんか?
こじつけのように思える読み方ですが城山であることを隠しているように思えてなりません。


白山神社

公園の中にある白山神社。
1585年(天正13年)白山島には上杉景勝と新発田重家が戦った白山城(新潟城)があり
上杉景勝が戦勝の帰途に、鏡と啓を白山神社に寄進し、
必勝祈願のお礼まいりに訪れたという記録が残っています。
城内に白山大神をおまつりし、商人であふれ賑わっていたという記述が管窺武鑑、北國太平記に見られます。
白山神社の本殿は、長岡藩主牧野氏が造営、監督し、現代になって公園を造る際には
白山神社の境内に点在していた神様を本殿にお遷しました。


戊辰の松

1868年(慶応4年)に鳥羽・伏見で始まった戊辰の役は、
やがて全国に広がり新潟の中心部でも激戦が繰り広げられ、
白山神社境内でも砲弾が飛び交いました。
その時の弾痕を大きく留め、皮一枚になって生きていた松が「戊辰の松」と呼ばれ、
1965年(昭和40年)に台風で折れるまでここにあり、往時を偲ばせていました。


中尊寺・奇跡のハス

平安後期の4代藤原泰衡の首桶から採取された蓮の種子を培養し、
平成10年に甦らせ開花させた「中尊寺蓮」「泰衡蓮」とも呼ばれる貴重な古代蓮です。
約800年の眠りから覚めた蓮ということから「奇跡の蓮」と言われています。


楠本正隆像

新潟の文明開化の都市基盤整備政策を行った人物で、
太政官布達の公園設置を先取りし、白山神社境内に公園の造成をした人物です。


美由岐賀岡碑

この碑は明治45年に建てられたもので、明治天皇が御巡幸の折りここで御休憩をされ
信濃川や弥彦山を眺望されました。
そしてこの美由岐賀岡碑の隣には当時の昭和天皇が皇太子時代に地方を見学された際に、
明治天皇も眺望されたこの地を偲んで松をお植えになりました。


獅子山

ここは、獅子山と呼ばれる公園を造る際に盛土された築山で、
白山神社境内にあった狛犬や灯籠を一か所に集められています。


道しるべ

この道しるべは江戸時代に泉屋宗平により奉納されました。
京都へ600km
大坂へ652km
江戸へ380km
松前へ600km
会津へ128km
米沢へ128km
善光寺へ220km
仙台へ300km

新潟市中央から京都と松前が同じ距離とは…そうだったのか。。。


さて、遺構の残らないこの場所は新潟城であるかどうか確定出来てないのですが
なんとな~くここじゃないかなあと思う。
堀の付く地名などは堀があったからに違いないと信じたい。
よって、この公園と神社付近は新潟城があったということでいいんじゃないかな^^;
(希望もこめて)


平成30年7月21日登城


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