福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

プレオルソの症例を選ぶ

2019-09-16 | 歯並び、矯正の話

当院でもよく使用しているマウスピース装置、プレオルソですが、効果の期待できる症例を選んで、かつ適切な時期にきちんと使用してもらうということです。
出っ歯系の患者さんに使用する場合ですが、永久歯の生え変わりの後半の時期にスタートするのが適切と考えています。
重症例の場合は効果が不充分で、結局全体的にブラケットを付ける装置が必要で、場合によっては永久歯抜歯も必要になります。
そういう理由で、あえてこの時期には治療を開始しません。











この患者さんは噛み合わせ深めで、若干口の閉じが緩い状況です。口の閉じ方が不充分で噛み合わせが深いと、歯の厚みもあって上の前歯がばらけて出っ歯状態になります。
下の前歯も、上の前歯に抑え込まれ、若干のデコボコがあります。

当初、装置による痛みがあって、若干サイズを削って調整。真面目に使用している故の痛みでもあります。
使用半年で、明らかに改善が見られます。










まだ犬歯や小臼歯付近が出て来る途中で噛みあっていませんが、プレオルソ使用で良い位置に誘導されるでしょう。
上の前歯のばらけや下の前歯のデコボコは改善が見られます。
マウスピースタイプはきちんと使用することがマストです。患者さんが使用を頑張るために、保護者の方のサポートが重要と感じます。
出っ歯系の治療の場合、まずは1年間の使用と考えています。治癒してすぐに使用中止すると後戻りも考えられますので、その後の継続使用も重要です。






ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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