福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

また一難ですが

2018-08-11 | 口の中の問題

9年ぶりに再来した患者さん、16歳ですが乳歯が抜け変わらないとのこと。
7歳の頃、下の第1大臼歯が出てくるのが遅く、このままでは埋まったままになる可能性もありました。







パノラマX戦写真で、下の左から2番目の歯。他の第1大臼歯はしっかり出ていますから、明らかに低い位置にあって出ていません。
歯の形成が遅いゆえ出るのが遅れる場合もあって、そのようなケースでは経過観察でOKですが、この例では歯は形成されているにも関わらず出ていません。
原因は不明ですが、年齢的にまだ出てくるパワーは期待できますので、開窓処置といって、歯の上の部分の歯肉や骨を外科的に除去して経過を見ました。
また、この患者さんは上の前歯の裏側に1本過剰歯がありましたが、この時点では歯並び噛み合わせには影響はありませんでした。

その後途中で来院が途絶えて、9年後。





埋まっていた第1大臼歯は、何事もなかったように普通に並んでいます。結果オーライ的ではありますが。ホッとしました。
今度は向かって左上の犬歯が埋まったままで、乳歯が残っています。通常は10歳頃に生え変わりますので、かなり遅れています。
上の犬歯は形成されるのが他の歯と比べて上の方で、出るための経路が長いこともあって、出る方向が不良な例は結構あります。
遅いとは言え、結構降りて来ているので、まずは乳犬歯を抜歯して、自然に出て来るか経過観察です。
出て来にくい場合は、矯正治療的に歯を移動することになります。
この患者さん、出っ歯系で上下の前歯が噛み合っていないので、そちらの治療もということになれば、上の前歯付近の過剰歯も抜歯が望ましいということになります。
この患者さん、年齢的に虫歯歯肉炎のリスクも気になるところです。
このように、青少年期までの患者さんを包括的に診れるというのが基本だと考えていますので、さらにレベルアップを目指したいと思います。 
ちなみに今日から実質上のお盆休み。帰省はちょっとしますが、普段出来ず仕舞いだった事柄を処理したり、精神的体力的な充電の 時間にしたいと思います。
ブログのBGMですが、Jason Mraz の新作、Know。今やアコースティックロックの王道か。 





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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