多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

水源の森ツアー

2018-08-05 16:10:54 | 自然のこと
~8月1日は「水の日」、同1~7日までは「水の週間」であることをご存知でしたか?

循環することによってもたらされる水の恵みや健全な水循環の重要性についての理解と関心を深めてもらうことを目的に、平成26年施行の「水循環基本法」により定められたそうです。

毎日これだけ暑いと、水資源の重要性が本当に身に染みます。~

8月3日、以前から気になっていた「東京の水源を訪ねるバスツアー」(東京都水道局・京王観光)に参加してきました。

首都・東京の水源の約20%を占める小河内貯水池(奥多摩湖)。都心から西に約65㎞、西多摩郡奥多摩町の標高530mの場所に多摩川の流れをせき止めて造られました。「60年目を迎えたこのダムの堆砂率※はわずか3%」と水道局担当者が胸を張る、その貴重な水源を支えるのが都と山梨県の一市一町二村にまたがり、標高500~2100mの間に広がる東京都の水道水源林(都有地)。

広さは、都面積の約1/10にあたる約21600㌶(東西約30.9㎞、南北19.5㎞)。主としてブナやミズナラ、クリ、ミズキ…の落葉広葉樹林、カラマツやスギ・ヒノキの人工林などからなります。「管理された肥沃な森林土が土砂流出防止、水源涵養、水質浄化などの面で大きな機能を果たし」(担当者)ており、ツキノワグマやニホンカモシカなどの動植物も多く生息。生物多様性の確保にも重要な役割を果たしています。

※「総貯水量」に対する「堆砂量(ダムに周囲から流れ込んで溜まった砂の量)」の比率…数字が小さいほど多くの水を貯めておくことができる









今回は、山梨県内の柳沢峠(標高1480m)をベースに「水源林ふれあいの道(柳沢峠ゾーン)」を歩きました。3時間弱の行程でしたが、「森林の働き」「樹木と野生動物」「水源林管理の手法」など、ポイントごとに写真やイラスト、実物の素材を使った解説がわかりやすく、とても勉強になりました。特に、日ごろ山や森に入る機会のない人にとっては、水源林の存在と大切さを身近に感じることができたのではないでしょうか。

下界は変わらず猛暑でしたが…山は幸い雲が多く、涼風が吹き抜ける快適な一日。こちらも、山と森の環境維持機能ですね。


ボリュームたっぷりのお弁当!

見た目以上に“手作りの味”が美味しくて、完食しました~。

[『東京都水道水源林パンフレット』ほか参考]
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 猛暑が続きますが… | トップ | 立山に秋の気配 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿