25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

精神論者

2019年04月21日 | 
 ノートルダム大聖堂の修復のための寄付が国内を主として世界から1000億円がすぐに集まるのに、黄色いベストをする地方にはお金が回って来ないのか。都会と地方の格差はノートルダム修復までも巻き込んでいるようである。
 ぼくは宗教は克服されなければならないという立場をとっているので、修復にお金を使うよりも地方との格差にお金を使い、修復は黄色いベスト運動の人々が納得できるまで待ってもいいものだと思う。キリスト教が過去に行って来たことの罪は重い。
 パリ同時爆破テロ事件があったのは何年前だったか。なんとなくフランスは不安定になっているように感じる。
 こういう遠いパリでの出来事がニュースで報道される。

 さて、夜な夜な「東條英機元首相」と「石原莞爾」についての取材本を新書で読んでいる。取材したライターは保阪正康。東條英機はひどいものだ。戦争は精神ですると思っている。おそらく当時の日本人の一部の人々の気分を代表している。東條をいつも批判したのが石原莞爾だ。彼は中国と仲良くすることを唱えた。アメリカとの最終戦争は中国と友好状態でしかあり得ないと論じた。この軍人にはいつも憲兵の監視を東條はつけた。戦争を終わらせない東條英機。彼の決断が早ければ、広島や長崎の人々も助かったのかもしれない。アメリカはと言えば、なんとしても核爆弾の実験はしてみたかったのかもしれない。
それにしても日露戦争で多くの犠牲者をだした陸軍だったが、とんだ精神論者をたちを育成したものだ。「しかたのなかった戦争だった」という言い方もよく聞く。戦争には正義の戦争も
、しかたなかった戦争はなく、戦争すること自体が悪なのだ。自衛の戦争も戦争である。避ける方法を考えるのが政治家であり、官僚であり、国民というものだ。


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