ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

〝成人式〟ならぬ〝修了式〟

2019年01月14日 | 俳句

 今日は「成人の日」です。子供の頃から1月15日が成人の日だという感覚が染みついていますので、なんかいつも勘が狂います。調べてみると、昭和23年に「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」日として、1月15日が国民の祝日に制定されたんですね。それが平成12年にハッピーマンデー法によって1月の第2月曜となりました。やはり50年以上も慣れ親しんだ方が強いに決まっていますよね。だから今の成人の日が染みつくまではまだまだ時間がかかるんです。でもそれまで私は生きてはいないでしょうが…。

  道に弾む成人の日の紙コップ     秋元不死男

 秋元不死男は昭和52年(1977)に亡くなっていますから、この成人の日はもちろん1月15日のこと。こういう句を見ると、彼の〝俳句という形式は「事」ではなく「もの」に執着しなければ崩れてしまう〟と論じた〝「俳句もの説」〟が納得出来ますね。

 ここでの「もの」は「紙コップ」、この紙コップが「道に弾む」という措辞によって読者にどう働きかけるかがこの句の面白いところ。それぞれに連想して見て下さい。そして、それが「成人の日」であったということが重要なんです。でなければこれはただ単に風かなんかで道路を転がって行った紙コップというだけ。またその転がり様を「弾む」と把握したところも重要。それらに隠された作者のメッセージを感じ取ることができれば作者との一体感が生まれます。たとえそれが作者の表現しようとしたものと違っていたとしても、それはそれでよし。俳句は発表した瞬間から一人歩きをするものなんですから。いろいろ考えさせてくれる句なんですよ。

 ところで、成人の日と言えば、女性の「振袖」…そういえばもう一年になるのですね。あの「はれのひ」事件。遭遇された方々にとっては生涯の「晴れの日」が一生忘れられない最悪の日になったことでしょう。今年はあまりニュースがなくて静かな成人の日のようでしたが…私が知らないだけかも。

 実は私も今日は着付教室の「修了式」で、和服の日だったんです。30人以上が和服で集まってのパーティーですから…若い人たちに混じって〝何なのだろう〟と不思議に思われたかも。一応修了証書をもらって、美味しいご馳走を食べて、その後ビンゴゲームをしました。今回の賞品1等は〝帯〟ですよ。私は…くじに弱いからもちろんビンゴもいいものが当たったことがないんです。案の定最後から〇番目でやっとビンゴ、口紅をいただきました。エエッ、いいって!…とんでもありませんよ。残り物ですから。

 写真は全部終わって記念撮影をする前に…気が付いた時が遅かったんです。ゴメンナサイ!〝帯〟いいでしょう、羨ましい!

 


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