8月20日に撮影した湿原に咲く花二つ。
最初はサワギキョウ(沢桔梗)、キキョウ科ミゾカクシ属。
えっ?これがキキョウだって?キキョウに似ているのは濃い紫の花の色だけで、姿は上唇が2裂・下唇が3裂する花の姿は普段見るキキョウとは全く違っています。花・葉・茎・根ともに猛毒で、食すると腹を壊すくらいならよい方で、心臓麻痺を起こすこともありますのでご注意を!
續いてはサワヒヨドリ(沢鵯)、キク科ヒヨドリバナ属。
前に「秋の七草」の紹介で少しお話していますので、今回は少し触れる程度でやめときます。
市販されている「フジバカマ」は、フジバカマとこのサワヒヨドリを掛け合わせたサワフジバカマが殆どで、草丈が高くフジバカマよりも遥かに美しいのは、このサワヒヨドリの遺伝が姿形により多く反映しているから。
50~100㎝程度の対生する葉が細く3裂したサワヒヨドリの方が、フジバカマなどよりは余程スッキリして美しくはあります。本物のフジバカマって大人の背丈近くありまして、葉が3裂するとは言っても下の方の葉が破れたように避けて雑然としております。
さて、山野草の写真在庫が切れました。
写真が溜まるまで、また暫くお休みいたします。