僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.2194【 父 ( 2 ) 】

2019-10-17 05:00:02 | 

       ( 2 )


                  にのみや あきら


 


僕には父がいない


本当の父がいない


 


僕が十六歳の時


父が失職し


単身上京しなくてはならなくなった


僕は大切な思春期を


家族と過ごせなかった


父の教えも授からなかった


だから


父の優しさも厳しさも知らない


兄妹愛も経験できず


薄れてしまった


 


僕は


大都会東京で不安な独り暮らし


淋しい青春を過ごした


 


僕には父がいない


本当の父がいない


 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 僕の詩集No.2193【 人 生 の ... | トップ | 僕の詩集No.2195【 メ ー デ ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿