トンボ目の幼虫は「ヤゴ」と呼ばれ、水中に生息しています。河川に主に生息しているのはカワトンボ科とサナエトンボ科のなかまです。シオカラトンボやアカトンボ(アカネ類)、ギンヤンマなどは主に水田やため池などに生息しています。しかし、流れが緩やかな河川下流部では、本来止水域に生息するトンボも見ることがあります。
カワトンボ科(トンボ目)
細長い体をしており、イトトンボとよく似ていますが、触角のようすで見分けることができます。川岸の植物がよく茂っているところや落ち葉がたまった場所などに生息しています。中流部で最もよく観察されるのはハグロトンボです。カワトンボ科、イトトンボ科、モノサシトンボ科などの幼虫の尾は平坦で幅広く、鰓(えら)の役割を果たしており、 尾鰓(びさい)と呼ばれています。
アサヒナカワトンボ
上中流部の落ち葉がたまった場所や川岸の植物の根際などに生息しています。
ハグロトンボ
アサヒナカワトンボよりもさらに細長く、中下流部川岸の植物の根際などに生息しています。
見た目はよく似ているのですが触覚でみわけます