えんたんと読書

2015年開設。メーカー営業女子の日頃読んだ本や読書に関係したコラムなど日々綴っています。

麻婆豆腐大全(講談社 Mook)麻婆豆腐研究会

2018-08-16 18:47:20 | グルメ
麻婆豆腐を嫌う人はいるのでしょうか?
少なくとも、私はお目にかかったことがありません。
いまや国民食ともいえる麻婆豆腐ですが、その材料、由来、マーボー豆腐の元のCM、応用レシピ、名店などなど、
マーボ豆腐のあらゆる雑学に挑んだ1冊です。
写真の多いMook本ではありますが、読みごたえも非常に抜群です。

「マーボーと言ったら?」
そう、丸美屋ですね。

本書の中でとりわけ驚きだったのが、昭和30年の日本においてはまだマーボー豆腐という食品の認知度がほぼゼロだったこと、
麻婆豆腐復旧にかける丸美屋の情熱が今日の我々の食卓を支えてくれていることでした。

当時豆腐と言えば冷ややっこか湯豆腐以外の使い道が考えられなかった時代。
スーパーの食品売り場に並べても見向きもされなかった時代があったそうです。

今から考えると驚きですね。

丸美屋の営業部隊は、ある人は豆腐組合の会合を行っている温泉宿に乗り込み、
ある社員は試食品と食品サンプルを持って集合住宅の上から下まで戸別訪問したといいます。
築地市場で試食を持ち込み、その場で大量のコメも炊いたそうです。

更にいうと、オイルショック時にスーパーで次々に食品が切れていった際、丸美屋は意地でも品切れにしない努力も行ったとのことでした。

今や食卓に当たり前の麻婆豆腐ですが、隠れた奮闘があることは本当に面白いですね。
来月四川省に行きますが、本場を食べるのが今から待ち遠しいです。

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