「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

聴覚と視覚のどちらが主役?

2019年10月20日 | オーディオ談義

前々回の「実り多かった試聴会」からの続きです。

常に目まぐるしく二転三転する我が家のシステムの中で不動の存在なのが「AXIOM80」だ。

現に愛用されている方はお分かりだと思うが、このスピーカー(以下「SP」)を”物差し”にして他のいろんなSPを聴くと、欠点が洗いざらい見えてきて困ってしまうことが度々ある。

平穏な心がむやみに”かき乱される”という意味では「ありがたくない存在」とも言うべきだが、やはりこれは贅沢な悩みというものだろう。

常に我が家のSP群の質的向上を促す羅針盤的な役割を果たしてくれているので改めて感謝すべき存在。

こういう背景のもと12日に続いて13日(日)も絶好の秋日和で朝から意欲満々でオーディオに取り組んだ。

まずは、JBL「075」ツィーターの移動である。「百聞は一見に如かず」でご覧のとおりこれが完成後の姿。

   

奥の「ウェストミンスター」(改)は、クロスオーバー「8000ヘルツ」で「075」ツィーターを追加し、その移動に伴ってグッドマンの「トライアクショム」(口径30センチの同軸3ウェイ)が再登場。

と、ここで一言。それはスピーカーの「見かけ」について。

調子に乗ってこんな画像を拘りなく搭載しているものの、もしかしてオリジナルの「姿」を愛でる人から見ると、よくもまあこんなに弄りまくってと眉を顰める向きがいらっしゃるかもしれない。

どなたかのブログでも「とてもクラシックを聴くような雰囲気ではない」と酷評されたこともあるが、幸か不幸か自分はまったく「見かけ」に拘らないタイプである。

たとえば「見かけ」が100点で音質が80点のケースと「見かけ」が「80点」で音質が85点の場合、躊躇なく後者を選んでしまう。

「聴覚と視覚のどちらが主役?」を考えたら自ずと答えは出ますよね。

それに、どうせ音楽を聴くときはいつも目を瞑っているんだから~(笑)。

さて、話は戻って、この体制で12日に続いて14日(祝日:月)に再度Yさんに来ていただいてテストした。

誘う方も誘う方だが、お見えになる方もなる方で二人とも並外れた熱心さというか、好きなんですねえ(笑)。

試聴結果については「これで十分」で、もはや詳細は言わずもがなだが、ここで3つのスピーカーの個性を挙げておこう。

 ウェストミンスター(改)

ジャズとオーケストラで無類の強味を発揮。オリジナルのときよりも段違いのいい音だと思うんだけどなあ(笑)。

 AXIOM80

小編成とボーカル、そしてヴァイオリン・ソロはこれに限る

 トライアクショム

「1と2」を足して2で割ったような音で、通信簿でいえばあらゆる音楽ソースに対して「オール4」(5点満点)という平均的な優等生タイプで身構えることなく気楽に聴けるところがいい。

以上、それぞれ個性が違うので毎日の気分に合わせて聴くのが楽しみ。いわば「妻妾同居」で「正妻」がで「妾」がといったところかな(笑)。

ほかに今回の一連の試聴会で気が付いた点を述べておくと、

 「ブルーレイレコーダー」と「CDトラポ」との比較

同じ音楽ソースを片や「ブルーレイでHDD録音したもの」、そして片や「CDトラポ」との比較試聴を行ったところ、後者の方がより繊細な表現力を有していた。スピーカーの性能が上がると状況が変わってくる。やはりCDトラポは追放するわけにはいかない。

 3種類の300B真空管の試聴テスト

   

左からスヴェトラーナ(ロシア)の「SV-300B」、真ん中がオリジナルの「ウェスタン300B」(1988年製)、そして一番右側が「300Bもどき」(戦後すぐの製造でおそらくGE製?)

テスト用のパワーアンプは次のとおり。プリアンプなしでDAコンバーター「エルガープラス」(dCS)からパワーアンプに直結した。SPは「AXIOM80」。

    

試聴結果の特徴は次のとおり。

3種類ともに楽器の音色とか表現力にそれほどの違いはなかった。

ただ、SV-300Bはややハイ上がり気味、「300Bもどき」はやや重心が下がる、「WE300B」はグッドバランスで録音現場の微妙な雰囲気感を表現するのに長けていた。

お値段の違いからすると、WE以外の二者は大善戦だった。日頃聴くのであればもうこれで十分ですね(笑)。

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