「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

ノーベル賞をもらったオークション理論

2020年10月29日 | オーディオ談義

今年(2020年)のノーベル賞(経済学)は周知のとおり「オークション理論」を唱えた2氏(アメリカ・スタンフォード大学教授)に決まった。

授賞理由は「基礎理論から始め、実社会に応用し、それが世界に広がった。彼らの発見は社会に大きな利益となった」とのこと。

中国には「井戸の水を飲むときは井戸を掘った人の苦労を思い出せ」という意味のことわざがあるが、自分なんぞはこれまでどれだけオークションの恩恵に浴したか分からないほどで、改めて感謝の念を捧げよう。

とはいえ、オークションなんて昔からやってることだし、ことさら理論なんて要るのかという思いもあるのだが、ネット社会特有の産物と見たらいいのかな(笑)。

以下、前回からの「AXIOM80」のオークションに纏わる話の続きです。

さて、関西在住の「H」さんとメールのやり取りが続いている。全国的にも他の方からちょくちょくメールをいただくことがあるが、たいがい1~2回やり取りするとプツンと途切れてしまう。

たぶん、相手側が面倒くさくなるのだろう。自分のような時間に縛られない人間は別として現役の方にはちょっと無理でしょうよ。それに、文章を書いてやり取りするってのはけっこう根気が要りますからね~(笑)。

その点「H」さんはめげずに返信されてくるので感心する。オーディオ愛好家の本質は「根気と、しつこさ」に尽きるのでこれさえあれば大丈夫です。お役に立てることがあれば何度でも応じますよ~。

そして、次のようなメールが届いた。

「急なメールに早速返答いただき恐れ入ります。
具体的な内容で本当にありがとうございます。

〇〇さんの記事などを参考にさせていただいても、このユニットの状態は良いのだと思っておりました。

金額も参考にさせていただきます。税込み40万円までは思っておりましたが、きっと全然違う金額になるのではと予想しています。正直、AXIOMの初心者です、これから苦労していくつもりなので、今回が絶対とは思っておりません。

私は歌謡曲とフォーク等のコレクターです。太田裕美、ちあきなおみ、美空ひばりが色っぽく歌い、ジャズトリオが魅力的ならそれで全く満足です。オールマイティなものは期待していません。

40年前はD130に比べてLE8Tの音を嫌っていたのですが、今は毎日が楽しくてしかたがありません。〇〇さんの音には遠く及びませんが、似た傾向の音が好きなのではと勝手に思っています。アンプ以外は機材似ていますので。EAR86116Ω仕様で、AXIOM80に合う音なのではと選びました。イメージから入るタイプです。

大分県立美術館の〇〇氏は私の同級生だったのですが、今は大学に戻っています。よく大分に遊びに行ってました。

今回は、あまりにも良さそうなので落札は期待薄ですが、何時かは必ずお仲間入りすると思いますので、良き指導宜しくお願いします。実家は若松(北九州)ですので、きっと伺う機会もあると思っております。

なお、画像を添付します。




写真のうち衣装と小物は全部本物です。衣装に合わせ1体ずつマネキンを製作します。700カ所の採寸、原型から型取りを繰り返し、彩色まで約半年掛かります。私の人件費を除いても200万円以上は掛かります。

デパートや店のマネキンを1点ものなら1000万円は掛かります。量産品でも50万円以上です。結構高いものです。

モーツアルト時代の衣装は数十点所蔵しています(マネキンも同数)250年以上前の衣装を毎日触る仕事です。

2018年は佐渡豊さんに頼まれて、フィガロの結婚の衣装解説を芸術劇場のパンプに書かせていただきました。

ご褒美に初日の一番いい席で見せていただきました。楽しい一日でした。
もう1点はスーラ―の「グランドジャット島の日曜日の午後を本物で再現したものです。」

エッ、「マネキン」ってとても緻密な作業が要るし、それに随分高価なんですね~。驚きました!

そして、すぐに返信した。

「指導なんてとんでもないです。私も「AXIOM80」の正解が見出せない「迷える子羊」の一人です。一緒に考えながら前進していければと考えてます。

今回の出品物が40万円以下だといいですね・・。もし手に入ったら、アンプは今のままでいいでしょうから箱をどうするかですね。箱に容れないで裸で鳴らすとこのユニットは確実に壊れます。

私もこれまで4~5回修繕に出してます。

オークションの落札はいよいよ今日(25日)の夜ですが、お節介かもしれませんがくれぐれもご無理をなさらないように。

チャンスはこれからもきっとあります、「短気は損気」「焦りは禁物」といいますからね。


九州に足を伸ばされたときはぜひお立ち寄りください。」

以下、事態は「最終局面」へ刻々と近づいていく。


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