昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

蒲団

2019-01-14 13:40:52 | 俳句

『ボヘミアン・ラプソディー』という映画が流行っているらしい。
クイーンというロックバンドをモデルにした映画だそうな。
泣けるらしい。
尤もオカブは映画を見て泣いたことはないが・・・
この映画も結局見ることはないだろう。
そもそもクイーンと言うバンドはもちろん名前は聞いたことがあるが、音楽は一つも聴いたことがないし楽曲も知らない。
オカブたちが麻疹のようにロックに染まった、一世代後のスターだからだ。
オカブたちの時代はニューロックが去り、ロックン・ロールやクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルなどのノスタルジー系や、グランドファンク・レイルロード、ディープ・パープルなどの本格的ハードロックが世の中を席巻した時代だ。
オカブもバンドを作りドラムを叩いた。
それは本当に麻疹のようなものだった。
遠い昔の話である。
本当に遠い・・・

寒布団いぎたなくさけこぼしけり   素閑

葦切りの布団に割れた脚ぬくめ   素閑

夜半過ぎて母の匂ひす布団かな   素閑

焼けの色痩せ布団ゐる老ひの骨   素閑

ふるさとに帰りし布団湿りけり   素閑

禅院の柏餅なる大蒲団   素閑

磯荒れて波にもぐるは蒲団かな   素閑

乱れたる蒲団の端の薄笑ひ   素閑

外は雪はたまたみぞれ蒲団出ず   素閑

伊豆の宿同僚みたりの蒲団かな   素閑


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