昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

雪晴れ

2019-01-18 15:04:52 | 俳句

構造主義と言うのが流行ったことがあった。
ポスト・モダンと言う言葉も流行った。
みな、浅田彰センセのなせる業なのだが、今はきれいさっぱり忘れ去られている。
浅田彰センセもすっかり過去の文化闘士の鋭さを失って関西のどこかの大学の学長におさまっている。
しかし、その影響はことのほか大きいもので、現代のサブ・カル・ブームなどはポスト・モダンの流行がなかったらあり得なかったであろう。
そして今どきの文化人、アズマンや哲ちゃんも皆、浅田センセの影響を受けている。
きわめて純粋な学術的論考だったのがブームを呼び、思わぬ方向で現代に影響を与えている。
その一方で、ド・ソシュール、ロラン・バルト、ミシェル・フーコー、ドゥールーズ・ガタリ、レヴィ・ストロース、ジャック・ラカンなどはきれいさっぱり忘れ去られた。
恐るべし、メディアの力。恐るべし、ブーム・メーカー。恐るべし、出版コマーシャリズム。

雪晴れやとほくかすむは岩木山   素閑

雪晴れや西にかぶくは入日とて   素閑

雪晴れやダイヤモンドの江戸切子   素閑

融水の路に広がる雪晴れや   素閑

霊山の枝のしづくか雪晴れや   素閑

波濤あらき常の海なり雪晴れや   素閑

雪晴れや木の枠出窓さすひかり   素閑

都にて雪晴れの日に遭いにけり   素閑

老残も児戯の愉しみ雪晴れや   素閑

雪晴れや田舎の駅に汽車来たり   素閑

老松に塊残す雪晴れや   素閑


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