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テーマ:釣り好きの人集まれー(7896)
カテゴリ:小ネタ
先日久しぶりに食べたソイですが、ソイの事を釣り仲間と話している時にゴマの話題が出たんです。
ソイのゴマとはそう!寄生虫のことです!! ソイの寄生虫は黒いゴマ?リリアトレマ・スクリジャビニ!クロソイ捌くと身にいる黒い物質。ソイを捌くと身についている黒い物質。ロックフィッシングをやる方であれば一度は目にしたことがあるのではないでしょうか? あれは、身が痛んでるわけではありません。 学名 Liliatrema skrjabini (リリアトレマ・スクリジャビニ)と言われる寄生虫です。 色々調べていたら日本以外にもロシアの研究者論文が出てきました。 ロシアの研究は北方領土にいるクロソイを調べた研究結果でありましたが、少々古かったので、今回は日本の論文を参考にさせていただきました。 ↓PDFファイルになります。 吸虫類Liliatrema skrjabini のメタセルカリアが多数寄生したクロソイの一例(短報)若林信一 Bull.Toyama Pref.Fish.Res.Inst.NO.9,41-44(1997) これは、1995年に富山県で釣られたクロソイを富山県水産試験場に持ち込んだものを観察されたものです。 この黒い物質はヒメウと言われる鳥を終宿主とする吸虫とのことで、メタセルカリアと言われる、生活環における1ステージになります。 その写真を私は持っていなかったので気になる方は こちらの 水産食品の寄生虫検索データベースさんのサイトをご覧ください。 あ~、これ食べようとしたら、見たことある!!って方も多いのではないでしょうか? 話は戻りますが、若林さんが観察した結果、こう記述しています。
メタセルカリアを内包するシスト(シストとは包んでいる膜のようなものと思って下さい)の大きさは直径約1mmで、いずれも黒色であり、その中にリリアトレマがいた。 そして、頭部から尾ビレの手前まで全体に寄生しているが、ほとんどは、体側筋と頭部の筋肉にいた。 しかし、眼球内部や脳、ヒレにはいなかった。 と言うことになります。
それを表したのが上の図なのですが、クロソイの左半身において、黒い点のところに寄生が確認されたということです。 結構な数ですね(^^; 個人的な感覚の話ですが、このリリアトレマ、一般的に北海道の沿岸海域では、暖流が入り込む日本海側の水温が高いためなのか、日本海側のソイに多いような気がしますがどうなんでしょうか? クロソイは低温に強い魚とのことですが、一般的には日本海側のクロソイの方が太平洋より海水温が高いため、成長が早いとされています。そう考えると成長が早い日本海側の方が逆に少ないような気もしますが、その真相が何故だか私にはわかりません。 何はともあれ、このリリアトレマ・スクリジャビニですが人には寄生しないようなので食べても問題ないとのことですが、気持ち的にはよろしくないですね(^^; とりあえず、今後もご参考程度に釣りを楽しんで料理も楽しんでくださいませ(⌒∇⌒) まとめこんなの見たら食べたくなくなっちゃいますが、釣り人であれば知識として頭に入れといた方が良いかと思っています。食の方も安全でありたいですね(⌒∇⌒) 魚に対する愛情や知識も深めることも大切なことです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.06.29 13:42:36
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