市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

「学校の新しい生活様式」とは

2020-05-28 | 教育
6月1日からの学校再開に向けて、今週から慣らしの分散登校が始まりました。
ようやく学校に子どもたちのにぎやかな声が戻りつつあります。
長かったですね・・・もう二度と、子どもたちをこんな目に遭わせたくない。心からそう思います。

今後の学校教育の進め方については不明な点が色々とあったので、市の教育委員会に確認しました。
学校での「新しい生活様式」。一体どうなるのでしょうか。
文科省から、こんな指針が5月22日に出されました。市原市もこれに沿って進められるそうです。
 「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル

マニュアルでは、地域での感染レベルを3段階に設定しています。現在は最も安全なレベル1です。
レベル1だと教室の机はほぼ1メートル離せばOKで、一クラス40人くらいだとしても、席の間を目いっぱい空ければよいそうです。
「新しい生活様式」では、登校するにあたってはハンカチ・チリ紙(今は死語?)に加えて、マスクとそれを置く(入れる)ためのビニールや布は必携。登校時は検温も必ず行う。マスクは体育などを除き基本的に着用。
ドアノブ、手すり、スイッチなどは、1日1 回以上消毒する。用具の共用は避けるか消毒する。
う~ん。。先生方も大変です。
グループワーク、理科の実験、音楽の合唱やリコーダー演奏、調理実習、体育での接触などなど・・・極力行わないことになるのでしょうか。
休み時間も『会話をする際にも一定程度距離を保つこと、お互いの体が接触するような遊びは行わないよう指導』とありますが、これも「新しい生活様式」として、今後定着させなくてはならないのでしょうか・・・?
いずれにせよ、細かい場面までいちいちマニュアル化されているわけではありませんから、現場では手探りの大変な状況が続くのでしょう。

ただ、マニュアルを読んでホッとする箇所もありました。
今後どこかで感染が起こっても、いきなり市内一斉休校!ではなく、
学校内で感染が広がっている可能性が高いと判断された場合に、学級単位、学年単位又は学校全体を臨時休業とすることが適当』で、
たとえ児童生徒自身が感染しても
感染経路が判明しており、学校外で感染したことが明らかであって、他の児童生徒等に感染を広めているおそれが低い場合』、臨時休業をする必要性は低い、と書かれてあります。
こういう冷静な考え方は、すごく重要だと思います。
同時に、これからは各自治体あるいは学校単位で独自に判断しなければならない、という事になりますね。

気になる学習の遅れですが、教育委員会に確認したところ、それほど案ずる必要はないとのことです。
今年度のカリキュラムをちゃんと終えられるよう計算したうえで、夏休み等の短縮や体育祭等の中止で確保できる授業時間数を割り出しているとのこと。
来年度の高校入試の出題範囲も、どうやら見直されるようですね。
受験生の皆さんには、希望を捨てずにぜひここから頑張ってほしいと思います。

再び休業となった場合に備えて、市原市ではどの子もオンラインで家庭学習ができるよう進めているということも、一つの安心材料です。
家庭でのオンライン学習の整備は、コロナ以外の病気やその他の事情で登校できない子どもたちへの学習ツールとしても期待されているそうです。
これは、コロナの思わぬ副産物ともいえるかもしれませんね。

ヤマアジサイ「藍姫」


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