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カテゴリ:失敗談
「実は私も多重債務者なんだ」 「!?」 「私も事業や投資や詐欺で多額の借金を抱えてしまっているんだ」 「借金が借金を呼びあっという間に雪だるま式に借金が増えていった」 「今回ななせちゃんに話した投資話は、本当は嘘の話」 「私が騙されて買ってしまった商材やツールを売りつけようとしただけ」 「私にはFXの師匠なんていないし、アフィリエイト登録者もいない」 「なんとか自分が生き残るためにななせちゃんを犠牲にしようとしただけ」 「ななせちゃんを支援したいなんてまったくのウソ」 私は彼が進めてくる投資話がどんどん怪しくなっていくにつれて 彼がなぜか焦って無理にでも私を話にのせようとしている姿をみるにつれて なんとなく想像は出来てました。 ただ、 彼は詐欺師なんだろうなとは思っていましたが まさか 彼が詐欺師に騙されて詐欺をせざるを得ない多重債務者だとは思いもしませんでした。 もともと声を出す気力もなくなっていたため 黙って彼の話を聞いていたのですが 「何かを答えないと」 「この話を断って終わらさないと」 そうと頭では分かっていたものの声が出ません 彼を怒っていいのか 彼を慰めていいのか 彼から黙って逃げ去ってもいいのか 沈黙が少しの間続きました。 私は意を決して立ち上がりました。 彼は私の立ち上がる様子を見ても引き留めることはしませんでした。 私は 「この度はありがとうございました。」 とだけ彼の顔を見ることなく小さな声で告げ、カフェを後にするのでした。 そのあとのことはあまり覚えていなくて 気づいたら家に帰ってベッドに横になってました。 少し休んだあと どうしても一人きりで過ごすことに耐え切れなかったので 友達を誘ってご飯食べにいきました。 【完】 次回 「くんくん あれ? 匂いが分からない」 「最近咳も出るしなんか怠いこれってコ〇ナなんじゃ…」 をお届けします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月16日 16時53分52秒
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