雑学的好奇心に満ちたツーリングレポート

好奇心から調べたネタや、ルートやスポット・ランチを紹介します。
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富士山の景勝地(静岡編)

2020-10-08 14:44:31 | ツーリング

9月28日に富士山の初冠雪が観測されたそうですね。
これからは青い夏富士から雪化粧した冬の富士山へ装いも移っていきます。
そんな富士山の景勝地を1月5日に行った今年最初のツーリングから紹介します。
昨冬は記録的な暖冬で、バイク乗りにはありがたい冬でしたが、それでも朝は寒いので遅めの9時ころに自宅を出発しました。
自宅のある秦野も富士山がよく見える場所がたくさんあり、国道246号を見え隠れする富士山を見ながら松田から山北とバイクを走らせて静岡県入りし、小山町の道の駅「ふじおやま」で最初の休憩。
この道の駅は幹線国道246号沿いにある唯一の道の駅で、職業ドライバーの利用も多いためか、併設のレストランは道の駅としては珍しく20時まで営業しています。


建物前の広場にはクマにまたがった金太郎の石像があり、8月に立ち寄ったときにはクマも金太郎もマスク姿でした。
1月の時点ではコロナでは、これほどの影響を受けるとは夢にも思わなかったですね。
各地で、このようにマスクを掛けられた像があるようで、一日も早いコロナウィルス感染症の収束を願っています。

休憩後、国道246号を沼津まで走り国道1号へ、道の駅「富士」で休憩がてら最初の目的地の「由比本陣公園」の場所を確認します。
静岡県内の国道1号はバイパス化された区間が多く、途中にあるちょっとした観光スポットの行き方は分かりにくですね。
由比は日本橋から16番目の宿場だったそうで、本陣公園の道沿いには江戸の佇まいを感じさせる建物も残っています。
本陣公園内には、東海道由比宿交流館や明治天皇がご小休された離れ座敷を復元した御幸亭、浮世絵師・歌川(安藤)広重の作品をコレクションした広重美術館があります。

由比本陣公園

御幸亭

由比宿交流館

おもしろ宿場館(友達から閉館していたとの連絡がありました(T_T))

桜海老で有名な由比ですが、国内の桜海老はすべて由比産。漁期は年2回。春漁は3月中旬~6月初旬、秋漁は10月下旬~12月下旬で、 それ以外の時期は桜えび保護のために休漁なので、新鮮な桜海老を堪能するためには休漁期間を避ける必要があります。
もちろん、由比には美味しい桜海老料理を食べさせてくれるお店がたくさんあります。
ただ、昨年に桜えびを食べるツーリングを企画したバイク仲間がいたのですが、不漁で桜海老が獲れず、出てきた桜海老は台湾産だったという話も聞きました。


しばし江戸の風情を楽しんだあと、静岡市清水区の西山寺集落からミカン畑の間を縫うようにコンクリート舗装の道を登って標高707mの浜石岳を目指します。標高1,000mに満たない低山ですが立地が周囲に遮るものがない海沿いとなれば話は別。
富士山の南西に位置する好展望の山で、眼下には由比の海岸線から三保の松原を見下ろすことができ、雄大な富士山を始め、南アルプス・愛鷹山塊・伊豆半島・駿河湾などほぼ360度の眺望が得られます。山頂付近まで車道が通じていて山頂までは5分ほどの道のり。アクセス道路がわかりにくいのでナビを頼りにバイクを走らせました。

「三保の松原と清水港」

「浜石岳の大パノラマ」


パノラマを堪能したあとは「薩埵峠」へ。
由比町と静岡市の境にあり駿河湾に突き出した山の裾にある峠で、歌川(安藤)広重の東海道五十三次「由井」にも描かれており、昔は東海道の難所だったそうです。
旧道のアップダウンのある細い道ですので車のすれ違いには厳しい場所もありますが、そこはバイクなのでスムーズに走って到着。
現在は東海道本線、国道1号、東名高速道路が峠の麓で重なり、富士山を背景にした写真撮影の名所として知られていてテレビの道路情報画面にも使われているそうです。

「歌川(安藤)広重の由井」


峠を降りて清水の市街地を抜け、日本平パークウェイを駆け上がり、日本平に向かいました。
日本平は標高307mの丘陵地で、日本観光地百選コンクールで第1位に選ばれたことがあるそうです。
茶園越しに仰ぎ見る富士山や眼下に見える清水港、伊豆半島、南アルプスのパノラマビューはまさに日本屈指の景勝地ですが、2018年11月に無料で360度のパノラマを楽しめる日本平夢テラスがオープンしました。

「日本平夢テラス」

「夢テラスからの富士」

日本平からはロープウェイで久能山東照宮へ行くこともできます。
また、この辺りでオススメの食事場所は「河岸の市」ですね。
新鮮な魚介類を味わうことができます。
http://kashinoichi.com/

今度は日本平パークウェイを下り、最後の立ち寄りスポット「三保の松原」へ行きました。
以前は鄙びた観光地という印象が強かった三保の松原ですが、世界遺産登録されてからはインフラの整備が進み、見違えるようにキレイな観光地になりました。
羽衣伝説で有名な「羽衣の松」も代替わりしていて、時の移り変わりを感じます。

「新・羽衣の松」

「三保の松原からの富士」

この日の富士山三昧ツーリングはここまで。
暖冬とはいえ日が暮れると寒くなってきました。
帰路は国道1号で箱根を越えて、小田原厚木道路で帰宅しました。

景色が美しく見えるようになってくる季節になってきました。
新鮮な魚介類を食べて富士山を堪能できる東海道です。
ドライブやツーリングの行き先としていかがでしょうか。



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