平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

長岡鉄男 D-70

2020-08-09 04:11:06 | スピーカー工作
長岡鉄男氏が1984年に発表した20センチ2発の大型バックロードホーンD-70。音道が2つに分かれる構造とは別に、トゥイーターの直列使用でアッテネーターを排除する新たな試みがなされました。音量を調整するアッテネーター(ボリューム)はインピーダンスが変わらないメリットがありますが、どうしても音質劣化の原因となる。ないほうが良いのです。

また、トゥイーターの直列使用はインピーダンスが16Ωになり、それだけで8Ωユニットより3dB(デシベル)音量が小さくなります。3dB低下は1/2。

さらに、トゥイーターの2本使用は、トゥイーターの再生下限を下に伸ばします。振動板が2倍になるので空振りが少なくなるからです。

ヤマハのJA-0506は8kHz以上での使用が推奨ですが、無理を承知でクロスオーバーが2kHzのダイヤトーンのウーファーと2ウェイで再生したことがあります。インピーダンスが16Ωになるから低域カットのコンデンサー容量は半分で良い→計算サイト

それでも、JA-0506で2kHzは無理だから、中抜けを承知で使う。おそらく、3.5kHzでもレベルが低いのではないか。耐入力が心配だけど、直列16Ωとアッテネーターで絞るのでバカでかい音を出さなければ大丈夫。

その音ですが、とにかくトゥイーターのハイ上がりの音が凄いのに、中抜けのおかげで耳障りなキンキンした音域が抑えられる。リュートやギターがいいし、和製ポップも透明感があって良い。あくまでも、三菱の20センチアルニコウーファーと自作のMOS-FETアンプ込みですが、音が柔らかくて歪みが少なくて、繊細で透明。飽きないでいつまでも聞いていたい。自分が作った中で、これ以上のものはない。

ということで、誰も作らないでしょうけど、長岡鉄男氏の記事(月刊ステレオ 1984年6月号)を掲載します (;^ω^)

なお、コンデンサーは記事の中の2つのユニットの中間でなくてもよく、2つのトゥイーターユニットを一つとして考える頭の柔軟さが必要。















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4 コメント

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Unknown (gan_chan)
2020-08-10 01:37:36
先生、こんばんは。
D-70のご紹介をありがとうございますm(__)m
20センチの2発とは迫力が凄そうです。
D-70ではないですが、FOSTEXのFE103-Sol(16)が2組あるので、2発使ったスピーカーを作ってみたいと思っています。
gan_chanさんへ (平御幸)
2020-08-10 04:19:52
gan_chanさん( ノ゚Д゚)こんばんわ

ミカエルの幅を2倍にすると2発のバックロードは可能です。サブロクのベニヤが1枚増えるだけ (;^ω^)

2発だと低域が伸びて(3dBアップ)+再生下限が下に伸びるので30Hzは再生できると思います。ただし、広域は減衰するので能率が93dB以上のホーントゥイーターは必要になります (^ω^)
Unknown (スイカ)
2020-08-10 17:29:34
先生、こんにちは。

掲載の記事を読みました。
今まではせっかく載せてくださっていたのに、読んでいませんでした(_ _;)
何通りもトゥイーターを試していてすごいと思いました。アッテネーターはできればない方がいいのですね。
生活よりもオーディオをとってコンクリートの家に住むなんてオタクの極みですね ( ゚д゚)
とことん極めるこの方の赤を煎じて飲みたいです(_ _;)
スイカさんへ (平御幸)
2020-08-10 18:38:37
スイカさん( ノ゚Д゚)こんばんわ

長岡鉄男といえばオーディオ専用の方舟。方舟に招待されて音を聴いた読者は羨ましす (`・ω・´)

今回はたまたまスキャナー用に裁断された号があったから良かったけど、裁断されていなかったらコピーするだけでも大変な労苦。金があればバイトを雇って全部スキャンさせています (・´з`・)

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