テルサのFantastic Stories

今まで書きためていたとりとめもない物語を少しずつ連載していきます。ファンタジー物が多いです。ぜひ読んでみて下さい。

1-6 光と闇の攻防      「ある国の物語」 第十章 覚醒する者

2016-08-17 01:48:09 | 「ある国の物語」 第十章
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テルサより

みなさまお久しぶりです。またまた随分と更新が遅れてしまい,大変申し訳ありませんでした。<m(_ _)m> なんと・・・2ヶ月ほど更新していないではありませんか。ゲコゲコカエルが,と言っていたのがもうセミの鳴き声ですよ。しかも8月も後半に・・・。それにもかかわらず応援して下さっている読者の皆様,本当にありがとうございます。

リオのオリンピックを観ているので最近寝不足です(-_-)zzz。選手の皆さんがんばれ~。私も少しは頑張らなければ・・・ということで更新です。「ある国の物語」ラミエル編(地上編?人界編?)もいよいよクライマックス。果たしてこの世は黄金の夜明けを告げられるのか,それとも黄昏の終末を告げられるのか。決断を下す運命の輪を廻す神は無事に覚醒できるのか・・・。
 
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このお話は・・・・

森と湖の国ファンタジア帝国の少年帝は,実は宇宙を創世した天帝の12番目の息子にして運命の輪を廻す月の神の降臨した姿だった。今,人界は人間による自然破壊から滅亡の道をたどりつつあり,それを救えるのはもはや最も優しく慈愛に満ち,また最も残酷で悲哀の心をもつ本来の月のみであった。聖と魔性の両面性をもつ本来の月の神。果たしてこの世に月の聖帝は黄金の夜明けを告げるのかそれとも黄昏の時を告げるのか・・・・・。

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第1節 光と闇の攻防  第6話

「何故クリスタリアからわざわざ・・・。私は護衛などつけていただかなくても大丈夫ですよ。どうぞお引き取り下さい」
「それが・・・そういうわけにはまいらなくなったのでございます,陛下」
「どういうこと?」

 かしこまったまま低い声で言うクリスタリアの者の言葉に反応して,太陽の君が月の君の後ろから尋ねた。

「もう,噂はお耳に入っていらっしゃると思いますが,ラミエル陛下の20歳のお誕生日を前にいろいろな組織が動いています。我々クリスタリアは天帝大神直轄の国のため,天帝大神の命により陛下が本来の月神に覚醒されるのをお手伝いすることになっております。しかしながら,他の信者が陛下を聖なる月帝へ,あるいは魔性の月帝へ覚醒させようとしているのです。我々はそのような輩から陛下20歳のお誕生日の夜に昇る満月が西の空に沈むまで,陛下をしっかりとお守りする役をおおせつかっているのです。本来の月神レイミール様をお迎えするにはまだお時間がございますが,陛下のお誕生日はもう目の前でございます。組織の中にはかなりの術者もおります。どうぞ,我々を側にお置き下さいますよう」

 ラミエル帝はいつもの少し哀しそうな表情のまま彼等を見た。

「私を狙っている者達は魔術師なのですか?私の剣術や武術ではたちうちできないほどの・・・」
「恐らくは。特に闇の宗教である天照教の分派「赤い月」の信者達は時の塔の者も深く関わっていると聞いております。我々も全力を出さねばならぬかもしれません」
「そう・・・ですか」

 月の君は静かに言うとまた椅子に座って剣を机の上に置いた。

「魔術を使われては私もどうにもできません。すみません。みなさんにはご心配をかけるばかりで」
「陛下。今少しのご辛抱でございます。聖なる方に関しても,月の聖神殿の中に洗礼聖台が復活しているので我々クリスタリアの司教や司祭達が外部の者を入らさないようにしております。しかし・・・聖なる方にも天照教の分派「黄金の月」の信者がいて,その者達が陛下を狙っており,そちらには最果ての塔の者達が深く関わっていると・・・」

 それを聞いてハービア王子が「え~?」と大声をあげた。

「時の塔も最果ての塔もどっちも魔術師の最高学府じゃん。大丈夫なの?」
「術師を相手にまわすと厄介なんじゃないのか?」

 不安そうにマリウス皇子が口を開く。

「クリスタリアの名にかけ,我々は全力をもって我が使命を果たす覚悟でございます」

 クリスタリアの者達は頭を下げて強い口調で3人に言った。その時,ラミエル帝がどう思ったのかは分からない。が,素直に「よろしくお願いします」と言った。<恐らく心の内はまだ強気だろうな,この世界一強情な皇帝陛下は>ハービア王子はそんな彼等のやりとりを見ながらそう思った。


 
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最初から読みたい方はこちらのFC2小説で読んで下さるとありがたいです。
しおりもはさめて普通の本のように読めますのでどうぞゆっくりまったり自分のペースで読んで下さいね^^。
ブログ小説と同時に更新していきますので一緒にある国の世界を冒険しましょう。


   「ある国の物語」

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この度,新しくFC2ブログにて「テルサのFantastic Stories 2」を作成しました。ゆくゆくは引っ越ししようと思っていますが,今は「魔王伝説」を連載中です。ある高校にやってきた謎の転校生。その転校生の正体とは・・・・。どうぞよろしくお願いします。

   「テルサのFantastic Stories 2」  
 

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