「猛暑の夏でしたが、蝉の声も急速にまばらとなり、秋の風を感じる時もある今日この頃です。」・・・前回投稿したブログの書き出しです。ちょっとご無沙汰すると、すでに肌寒さも感じるほどの気温で、秋本番の季節となってしまいました。
今年は新型コロナで季節を味わい楽しむこともできず、季節が私を足早に追い越していきます。それでも、日常の営みの片隅で、季節の移ろいを感じる風景があります。今日は、そんな近隣の公園の風景を中心に綴ろうと思います。
彼岸花は、目を刺激する色彩と、毒性を持つなど特徴的な性質が、一層特別な感情を私に呼び覚まします。上の画像の彼岸花の背景の白い花は、タマスダレです。和名の由来は、白い小さな花を「玉」に、葉が集まっている様子を「簾」に例えたことによるそうです。彼岸花と同じような時期に咲いている花でが、咲いている期間は遥かに長い植物です。まとまった雨後に一斉に花茎を伸ばし開花することから、別名はレインリリーと呼ばれます。
天候が悪い日が続き、足元にオレンジ色の金木犀の小さな花がいっぱいに落ちていました。意識して花の香を感じる前に、季節は過ぎてしまいました。
都内の紅葉はまだまだですが、北アルプス涸沢の紅葉は最盛期だろうと思います。谷川岳の紅葉も美しかった。奥多摩の紅葉し落葉した葉の絨毯が敷き詰められた登山路を歩く楽しさも忘れ難い。汗を流し登りきった先にしか見れない美しさがあります。その感動は、画像や映像では決して味わうことはできません。私達は、目から入った映像をそのまま見ているのではなく、それを視神経が脳に伝え、そこで様々なフィルターを経由して風景を認識しているからでしょう。
コスモスは、漢字では秋桜と書き、秋を代表する花でしょう。ただし、日本には1879年に渡来したので、無論のこと秋の七草には入っていません。これは、栽培が盛んな菊も同様で、中国から薬草や観賞用植物として入って来た外来種なので、やはり秋の七草には入っていません。最近は、コスモスの中でもキバナコスモスが人気で、公園には大変良く見かけます。コスモスの背景に、終わりの時期を迎えたヒマワリが写っています。ひたち海浜公園が有名で最近人気のコキアも、緑の葉に赤味が入り始めています。全体が朱色に紅葉するのも間近です。感染予防に注意しながら、公園散策や山歩きをして秋の自然を楽しみたいと考えています。