駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

取引相手は全て相手は悪人を前提とする

2019年05月18日 | 不動産業界

紀元前から中国の賢人が議論した

性善説と性悪説

どっちが正しいの?

って話

不動産の仕事をしてると

賢人の方達

どっちも間違いって気がしますね。

結論から言えば

人間は生まれつき悪が備わった人もいれば

善が備わった人もいる

これだろうと思います。

不動産と言う大きな財産を通して色んな人と接すると

生来善人だったのに

その後の環境で悪に転じてる人もいれば

元々は悪の傾向を持って生まれてるのに

後天的な環境で犯罪を犯す事無く人生を終えた

なんて風に思える人達がいるのが分かります。

まぁこの話は色んな意見があるでしょうし

実際には善と悪の定義すらその存在が怪しいと思いますので

これ以上踏み込みませんが

私たちの仕事ではどっちを前提にするか

これは決まっています。

厳密に言えば性善説でも性悪説でもありませんが

基本的に私たちは人間は皆悪人

これを前提に仕事のスキームを組み立てて行きます。

例えば

相手が警察官だとか裁判所の判事とか

一見信用するのに何も問題が無い

そんな風に思える人に対しても

保全処置を取ります

具体的には

そんな人が売主であっても

多額のお金を先に払う事はありません

手付金を入れますが

その残りは必ず登記や引き渡しと同時に行います。

また借入金の残高が売買金額を超える場合は

手付金さえ払う事無く一括決済の方法を取ります。

また売主の立場としては

全額の入金と同時に登記と引き渡しを行います。

先に登記してしまって

残金が払われない

この危険を回避してる訳です。

そんな感じで

私たちの仕事は

いかなる場合でも相手は悪

これを前提に仕事を進めてるのです。

国の安全保障も同じで

私たち日本国憲法前文には

”平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してウンヌン“

と書いてありますが

実際には国際関係で公正も信義も通用しない

これが分かってるから

毎年何兆円も使って武力を備えてる訳です。

そんな物が通用するのであれば

人間は戦争なんかしませんよね。

人類の歴史は殺し合いであり

最後は善悪より武力

これが人間社会を支配してる原理です。

そんな訳で

ビジネスにおいても

理想は掲げますが

実際には誰も信じない

これが柱となって不動産の取引も行われる訳です。

しかし日本はまだそれでも信用が支配する社会であって

外国はもっと相手を敵対視してビジネスが行われる

これが私の感覚ですが

しかしこれはもしかして間違ってる

そんな風に感じる事がありました。

どうしてそう思ったかと言えば

最近中国の方と取引をしてそう感じたのです。

それは

中国人の買主の方ですが

とにかく日本人ではあり得ないほどこちらを信用してるのです。

例えば

こちらが求めもしないのに

突然売買代金の半額を中間金として持って来ました。

そんな大金を貰えば

通常は保全処置を講じなければいけませんのでやっかいなんですが

そんな事はしなくて良いって話でした

こうなるとそれまでその中国人の方に危険回避の意識を持っていましたが

逆に今まで信用しきってた日本人の売主

こちらがそんな大金を先に貰って

最後まで契約を遂行してくるか?

そっちに不安が移りますよね。

この経験が

私の外国に対するイメージを一変させた訳です。

私たち日本から見れば

外国人は信用できない

そんな風に思いがちですが

逆に外国から見れば

同じ日本人も信用せずに

保全処置ばかりに固執する日本の不動産屋

少し異常に見えるかも知れませんね。

いずれにしても

日本に居て日本人しか付き合わないのに

ただネットの情報だけで外国人に対するイメージを作り上げても

多分間違っていますね。

私たちは隣国を信じられない

って思っていますが

歴史を見れば

隣国を植民地にしたのも

攻め入ったのも日本であり

その事は日本人はしっかり頭に入れるべきですね

それが欠如してるから

相手は

いつまで経っても日本に食ってかかるのです。

お互い相手を知る事が

軋轢を減らす唯一の道

そんな風に感じさせてくれる出会いでした。


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