はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

朝ドラ「エール」 。

2020-11-29 13:43:50 | 気になる:テレビ番組

終わっちゃいましたね・・

朝ドラ「エール」。

全編見たわけではないのですが、最終回に向けての勢いがすごくて、土曜日の「総集編」を楽しみにしていました。

正直、開始前、いつものように、ネットなどでの「スルー見」程度かな?と思ってました。
唐沢さんや菊池桃子さんが「朝ドラ」の親の役をやる時代になったんだな~というのが印象。
そして、「オリンピック」に向けて盛り上がっていくんだろうな、というのが見えていたので。

 

ただ、開始前の急速なコロナの影響、そして、突然の志村けんさんの訃報から、このドラマの行く末が気になって、見始めました。

最初は、やはり戦前のちょっと物悲しいストーリーに、「やはり「定番」だなぁ」と、若干スルー気味だったんですが、やはり志村さん登場回から「どうなる??」と注目。

物悲しいストーリーが、途中から、「これはコント番組か?」と思えるような、東京の下宿先での、明るくてカラフルな画面がとても楽しく、これはどんな着地点にたどりつくのか、ちょっと興味津々に。

 

そして、思いがけない撮影中断、そして、初回からの再放送・・・
他のドラマも中断、放送中止を余儀なくされている状況で、無事、朝ドラが復活できるのか、見守るような気持ちで、改めて見始めました。

 

考えてみれば、朝ドラと言えば「女性の一代記」がほとんどですが、男性の友情がメインの一つのドラマって、珍しい?それがとても新鮮で、朝から爽やかな気持ちになりました。

 

中断を経て再開したドラマは、仕方ないとはいえ、戦争へ向かっていく暗い時代。
内容だけでなく、背景も「グレー」な雰囲気になりました。そして、たまたま見た回は、オープニングもない、「ドキュメンタリー」タッチのシリアスな戦場の回。くぎ付けになりましたが、やはり、戦前の「明るく楽しい日常」との落差が効果的に、ダイレクトに伝わった気がします。

 

辛い経験を経て、戦後も様々な人との出会いから影響されて、ますます作曲活動にのめり込む。
そして、オリンピックへ・・・


今まで、どちらかというと「憑依型」の印象が強く、あまり作品を見たことがなかった窪田正孝さん、二階堂ふみさんの、繊細で温かみのあるお芝居が、とても素敵でした。
そして、「福島三羽ガラス」の山崎育三郎さん、中村蒼さんの役柄も深く掘り下げられていて、主人公だけでなく、その時代に生きた人たちの「生きざま」みたいなものも感じられて、本当に、「みんなで見守ったドラマ」という思い出が残りました。

 

再放送から見ていくと、入れ代わり立ち代わりで舞台や映像で活躍している役者さんが多く登場し、1週、いや1回だけの登場という人もいて、キャストだけでも贅沢、豪華な雰囲気を受けました。

なにより、古関裕而さんという作曲家の歌を際立たせるために、「芝居のできる有名歌手」ではなく、舞台人、特にテレビでは無名に近いミュージカル界から多くの人材が出演され、今回、顔と名前が一致した人がたくさんいました。嬉しいことです。
特に、寡黙な馬具職人を演じた吉原光夫さん。もちろん名前は存じ上げてましたが、今回本当にいい味を出されていて、もっと映像でも見てみたいな、と思うおひとりでした。

 

 

コロナ禍もなく、普通にオリンピックが開催されていたら、その歓喜に紛れて、きっとこのドラマも埋もれていたかもしれません。
中断の影響で、おそらくドラマの話数も減り、当初予定していたドラマ作りはできなかったかもしれませんが、いろんな「試行錯誤」の末、素敵なドラマになったと私は思っています。

戦争の描き方とか、史実はこうだとか、いろんなことを言う方がいらっしゃいますが、すべてこの「エール」の中での出来事。ゴールまでたどり着けたことに、心からお祝いしたいです。

 

なにより、この息が詰まりそうなご時世に、「歌」「エンタメ」の大切さを教えてくれた「エール」。
それが、今生きている私たちへの「応援」「励まし」になったような気がしました。

最終回後のコンサートは、古関さんの楽曲はもちろん、全ての重圧から解き放たれたキャストの清々しい顔、歌声が素晴らしく、恐らく、このような形ではもう二度とない、最高の「ハッピーエンディング」でした!

 

しばらく、「エール」ロスになっちゃうかな~


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