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小泉環境相の「育休取得」に思うこと

2020年01月17日 09時17分13秒 | お仕事
小泉環境相、賛否ある中「育休」2週間取得へ 「男性が取得しやすい環境へつなげる」 _ ワールド _ 最新記事 _ ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

「正直迷った」末に小泉進次郎氏が育休取得へ、“空気読まずに”取る理由 _ Business Insider Japan

まず前提として、小泉環境相が取得しようとしているのは
いわゆる「育児休業」ではないのでは、ということ。

育児休業は
「原則として同一の子について労働者一人につき1回限り」であり、
「連続して休む」ことを想定している。

しかし小泉環境相は
「公務最優先、危機管理万全という条件で、母親の負担が大きい出産から3カ月の間で、
 国会や閣議など重要な公務をのぞいた時間で、公務で支障のないように
 通算2週間を取得したいと考えている」
と言っている訳で、連続して休む、というのはあまり考えていないように見える。

その前提を踏まえた上で感じるのは、
「0.3歩程度前進」
ということと、
「この程度が議論になってしまう後進性」
ということ。

これが「出産から8週間、育児休業を取得する」
「その間、育児最優先であり、公務はしない」というのであれば、
「環境相というポジションにある者として、バランスはどうなのか」と議論になるのは、
まあ、分かる。
(個人的には、それでも取得するべきであり、
 その間代理等を立てれば良い、と考えるが)
今回のケースは、そんな問題じゃないでしょう。
# 国会議員の河井某が、2カ月以上議会に出ないのに対する非難具合と、
 バランスが悪過ぎる、とイヤミを言ったり。

このあたり、ワーク・ライフ・バランスなんて全然浸透していないんだな、ということを
露呈したように見える。

今回の「育休」取得はこのような後進性を露呈した、という点ではプラスだし、
「連続取得でない、「子の看護休暇」でもない休暇のあり方」の問題提起、という意味でメリットはあるが、
「育児休業は、仕事に支障がないように取得せよ」という話に向かってくるとデメリットもある。
あくまでも、小泉環境相が取得するのは「通常の育児休業でない」特殊なもの、
という認識を持つべきだと思う。

個人的には、「仕事に支障が出るから」という発想からスタートする限り、
ワーク・ライフ・バランスなんて実現しないと思っている。
少なくとも短期的には、仕事に支障が出るもの。
各メンバーがお互いの「支障」をフォローしあう、
あるいは「その程度の支障ならOK」と判断する、といった発想が必要ではないだろうか。
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