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彼女の歌、まだ心に響いてる。
「ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた 」75点★★★★
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ニューヨーク、ブルックリンの海辺の街で
レコードショップを営む父(ニック・オファーマン)。
元バンドマンの彼は妻に先立たれてから
幼い娘を男で一つで育ててきた。
その娘サム(カーシー・クレモンズ)はマジメな高校生に成長し、
どこかオトナになりきれない父に、少々げんなりしつつも
良好な関係を続けている。
ある夜、父に無理矢理誘われ、
音楽セッションをしたサムは、オリジナルの歌詞をつけながら
父との合作でいいメロディを生み出す。
「え?これ、けっこうイケてない?」
はしゃぐ父が翌朝、ネットに曲をアップすると
思わぬ反響があり--?!
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オトナになりきれない父と、しっかり者の娘コンビの物語。
プラス、トニ・コレットがいい感じで〆てくれて
想像以上に「いいじゃん!」マーク。
最初は、マジメに勉強する娘に
「あそぼーよ~」とちょっかいを出してくる父親に
「こいつ、正気か?!」と驚いたんですけどね(笑)
まあこの凸凹父娘コンビがいい具合。
思春期の娘に
「気になる相手がいるのか? どんな男? いや、女?」とか
ふっつーに聞ける父親って、ステキすぎるよ(笑)
元バンドマンという自由人気質と、ニューヨーク・ブルックリンという舞台の
場所柄もあるかもしれないけど
こんな親子になりたいなあと、父の立場でも、娘の立場でも思ってしまいました。
「子の自立」「親の子離れ」なども描きつつ、
娘は医者の道と、音楽の道、どちらの道を選ぶのか--?!の展開にドキドキ。
地に足ついた現実はある。
でも、どこかにドリームの予感が残るのがすごくいい!
それに、なんたって
音楽がいいんですわ!
オリジナルで作られた、親子のあの曲、ヘビロテしてます。
来週6/10発売の「AERA」で
「父を描く映画」特集記事を企画&執筆いたしました。
「ハート・ビーツ・ラウド」含め、いま「父」を描く良作が続々公開!
ということで
発売の折りには、ぜひご一読いただければと思います~
★6/7(金)からヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかで公開。