数年前の夏の話だ。
某大手メーカーの人事部に、事務職の女性社員から、セクシャルハラスメントを訴える投書が届いた。
その事件が起きたのは、8月のある夜、暑気払いの席。
この暑気払いは、東京営業所が毎年恒例で催している行事で、原則として出欠は任意だが、経費はすべて会社が負担し、その席には取引先も招待されていた。投書した女性社員も参加を強制されたわけではなかったものの、中途入社してまだ数ヵ月という立場上、断りきれずに出席したという。
宴会は盛り上がり、成功裡に終了したかに思えたが、数日後、件の投書が寄せられたのであった。内容は、「取引先にお酌をするよう強制されたのが不愉快であった」というものだった…‥
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