パンセ(みたいなものを目指して)

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ショック・ドクトリンの本(日本の場合は?)

2024年03月04日 16時13分25秒 | 

図書館に本を返しに行って、ついでに借りてきた本が
「堤未果のショック・ドクトリン」
ショック・ドクトリンはカナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインが
書籍化した本で、災害とか戦争とか不慮の出来事が起きたときに
どさくさ紛れに超法規的にいろんなことをしようとするもの

堤さんのこの本ではこのように書かれている


堤さんは9.11の事件の際、ニューヨークにいて自身がパニックになった
経験を持っている
確かにショックは大きく心の安定を失わせるものだったが
それより怖かったのはその後のアメリカの空気の変容だとしている
それはナオミ・クラインの唱えるショック・ドクトリンで
それはこのようになされるとしている


9.11以後のアメリカの変化は、経済的な分野にとどまらず
国家の安全保障の問題にも通じていて、なし崩し的に進められる法の変更等を
彼女は実体験として経験し、その怖さは読んでいても心拍数が上がりそうなものだ

実はこのようなショック・ドクトリンは日本でも利用されていて
マスメディアもその片棒を担いでいるかもしれないとしている
試しにチェックシートがあるので、一度トライしてみると良いかもしれない

思い当たるフシがあるのが恐怖感を覚えるが、何も感じない人も多いかもしれない

マイナンバーカードは政府がしゃかりきになって進めているが
その必要性は国民にはわかりにくいし、年寄が使うには現実的ではない
また同じようなカードのあるアメリカや他の国は
そのカードは持ち歩かないようにするように忠告している
だが日本は持ち歩かないと機能は果たせない
(落としたらどうするのだろう)

このマイナンバーカードに関する法律も、よく見ると不安を覚えそうだ

なんだか、責任はデジタル庁にないというところは
知らなかったので自身には責任がないとする政治倫理審査会の
自民党の議員を連想させる

ボンヤリとしていると、いつの間にか新自由主義者による
少数者の収奪が進み、結果平等どころか機会平等さえも
手にすることができないかもしれない

ということで、ひょいと図書館から借りた本だが
なかなかの問題提起の本ということで
これは多くの人に読んで欲しいと思う


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