主要繁殖牝馬の定義は別にしまして、近年、産駒をクラブに送り出してきた木村秀則牧場の繁殖牝馬たちについて、2022年誕生予定の配合種牡馬情報が(ジャパンスタッドブックインターナショナルさんより)更新されていましたので、気になるところをチェックしておこうと思います。
**広尾TC主要繁殖牝馬の産駒と配合種牡馬**(太字太枠は出資済)
まずは全体像ですが、長く広尾TCの2枚看板として頑張ってきたミスペンバリーとハイアーラヴには、フレッシュなキングカメハメハ系レイデオロが配合されています。ちなみにミスペン&ハイアーにはこのところ続けてキズナが配合され、アシタカやハイアーラヴ’20がラインアップ入りを果たし、私も出資をしています。
ただし、キズナは20年度600万円から21年度1000万円にFeeが跳ね上がっており、高齢となった2頭に付け続けるのは難しかったのかもしれません。選択肢としては、もう少しリーズナブルなディープインパクト系種牡馬を選ぶことも考えられたでしょうが、まさかシルバーステートがここまでやるとはわかりませんでしたし…。
結果として、ディープインパクト系からキングカメハメハ系に舵を切ったカタチになっていますが、Fee1500万円也のロードカナロアではなく新進気鋭のレイデオロ(Fee600万円)が選ばれたのは、お金に糸目をつけない…わけにもいかない、広尾TCなりの工夫だろうと思います。(単純に売れる配合であればキズナやロードカナロアでも良いわけで…)
そう言えば、ロードカナロアは広尾と相性が良く、ミスペンバリーから福島記念を勝ったパンサラッサ、ステラリードから京王杯2歳S勝ちのキングエルメスを出しています。おそらく今後は自家繁殖への配合ではなく、(キョウエイカルラ’20のように)外から導入する形になるでしょうが、いずれ募集されることがあれば注目したいと思います。
話を戻しますと、このところ産駒が毎年活躍し、ミスペン&ハイアーの次を担う存在となったステラリードには、ルーラーシップが配合されています。ルーラ―シップの21年度Feeは400万円で、実はレイデオロの600万円よりも安く、オマケにパラスアテナという成功例アリ配合になるので、あえて冒険するリスクをとらなかった感じですかね。まあ、このところのステラリードは何をつけても走っちゃう感じですから、21年産のレイデオロ産駒も含めて人気になるのでしょう。(募集されれば(^^;))
ステラリードと同じくウェルシュステラを母に持つレトロクラシックに、ステラリードと同じルーラーシップが配合されたのも、この世代の注目ポイントかもしれません。レトロクラシック2番仔のドレフォン産駒がアッという間に売切れたように、繁殖牝馬としてのポテンシャルは高い評価をされていますし(ファンも多いので)、無事にパラスアテナ3/4同血の産駒が生まれれば、本格的に芝の上級クラスを狙っていきたいところでしょう。
母ウェルシュステラの繁殖にはゴッドフロアーもいて、こちらは何と父Frankelのモズアスコットが配合されています。モズアスコットはFee200万円と比較的リーズナブルですし、かなり面白い血統表ができる配合なので、無事に生まれればローリスクハイリターンを狙う募集馬になるかもしれません。ゴッドフロアーはエピファネイアやモーリスなど、注目種牡馬を配合される傾向がありますので、どこかで一発活躍馬を出したいですね。
あとは、ルックオブラヴに配合されたゴールドシップ。。ゴールドシップはサンデー系ステイゴールドの系統らしい、渋い活躍をしている種牡馬ですし、父キングズベストのルックオブラヴとの産駒がどんなタイプに出るのか興味津々です。パッと見ではイチかバチか要素の強さも感じてしまいますが、ゴールドシップ産駒であれば即出資!という大物会員さんも知っていますので…(あるいはその会員さんのための配合なのか!?(°◇°;) )
そして個人的に大注目なのは、エンパイアブルーにリオンディーズが配合されたことです。これは母レフィナーダもそうだったのですが、何故かこれまで米国系スピード血統の種牡馬を配合されることがほとんどで、エンパイアブルー自身も2年続けてマジェスティックウォリアーでしたから…。
いや、別にそれがダメではないのですが、以前から、一度普通にキンカメ系をつけて欲しいと考えていましたので、もしも22年産が無事に生まれ、募集ラインアップに入ったら目を瞑って出資したいぐらいです。ただ、現在残口164の20年産、20年産全弟の21年産が活躍してしまうと、サンデーサイレンス4×3持ちの22年産は人気になっちゃうかもしれませんね(^^ゞ
配合種牡馬がらみの話はこの辺にして…。
しかし、果たしてミスペンバリーとハイアーラヴはいつまで産駒を出してくれるのでしょうか。。ミスペンバリーなどは数年前から産後の疲労がきつく、そろそろ引退か…との話が出ていましたし、さすがにいつまでも現役というワケにはいきませんからね。個人的には最後まで感謝&応援を続けるつもりですが、何となく余計な心配をしてしまいそうです。
あとは、配合種牡馬の顔触れを見ると、やはり、広尾TCにはNF系クラブとは違う苦労があるよなぁと…。NF系でなくとも頭数が多いクラブであれば、自家繁殖用の高額Fee確保策も幅広くやれるのでしょうが、広尾の頭数だと次世代投資の予算確保にも、いろいろ工夫をしていかなければならないのでしょう。
出資をする立場としては、どうしても、その時最も旬な種牡馬を求めてしまいがちですが、血統上の強みをしっかり検討したうえで、比較的リーズナブルな新種牡馬などを選んでいく今の作戦は、きっと様々な制約の中で深く考えられたものなのだと思います… と、またしても大きなお世話な感想になってしまいました(^^ゞ
どちらにしても、22年産馬はまだ生まれていないわけですから、まずは、それぞれの繁殖牝馬が元気な仔を生んでくれること、無事に産駒たちが成長し、募集ラインアップに入ってくれることを祈りたいと思います!m(_ _)m
レイデオロさんに対する期待が高めな感じですね。
あとは、ミスペン系の後継繁殖の期待が高いディメンシオン、三代連続広尾で募集されて先日ウィンダミアが産駒初勝利をあげたクェストフォーワンダーあたりですかね。
レイデオロは産駒の評判が良いらしいので、期待できると思います。
まずは、無事に誕生してもらわないと…ですけど。
牧場で見学もしたいです(^_^;)
楽しみがたくさんです(^^)
でも、ディメンシオン×ロードカナロアは…
高くなりそうですね(^_^;)
いつもブログ楽しく拝見しております!
一口歴は浅いのですが
縁のある牧場さんの配合を見ながら色々想像したり
広尾で募集しないかなーと期待したりどっぷり沼にハマってしまいそうです(^.^;
個人的には21,22と連続でアルアインをつけている
まだ見ぬプシュケの仔に期待してるのですが
募集されたり見学に行けるようになるといいですね。
PS ラズベリータイム22は繁殖牝馬セール秋を見る限り、残念ながら不受胎のようです‥
コメントありがとうございます!m(_ _)m
まだ生まれる前の馬のことを考えるようになると、大体どっぷりハマっていると考えて良いかもです(^^;)
プシュケの仔はお兄ちゃんの分まで活躍してくれると良いですね。
ラズベリータイムの不受胎、残念ですが仕方がないですね。
いろいろ情報ありがとうございます(^^)
ディメンシオン、クエストフォーワンダーの情報をいただき、ありがとうございます。
>Azさん
パンサラッサでミスペン牝系とロードカナロアの相性は証明されましたが、これにディープの瞬発力と仕上がりの早さが加わる訳ですから、期待値は上がりますが、確かにお値段が・・・
もしもディメンシオン×ロードカナロアが募集されたら、アシタカ以来の争奪戦になるのかも…
いくらで募集になっても人気はしそうですしねぇ(^^;)