ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1987年1月17日付 グレゴリー・エイボット Gregory Abbott - Shake You Down

2023-01-15 18:22:55 | 1987年ビルボードTop40
1987年のビルボード All American Top40の2回目は1987年1月17日付、1位の交代がありました、3位から上がって1位はGregory Abbottの"Shake You Down"。Gregory Abbottですが、この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。デビューシングルで、ついにNo.1獲得です。

2位は5位からアップ、Robbie Nevilの"C'est La Vie"。Robbie Nevilですが、アメリカのシンガー・ソングライター。この曲がデビューアルバムからのファーストシングル。デビューシングルで2位まで上がってきました。この週は珍しく新人二人のワン・ツーフィニッシュとなりました。

3位は1週のみの2位からダウン、Duran Duranの"Notorious"。アメリカでの初めてのヒット"Hungry Like the Wolf"がいきなり最高位3位を記録、その後は大ヒットを連発し、"The Reflex"と"A View to a Kill"の2曲のNo.1ヒットを含め、この曲で通算10曲目のTop40ヒットでうち8曲がTop10ヒット、この曲で6曲目のTop3ヒットです。

4位は4週間の1位からダウン、87年を代表する大ヒット、The Banglesの"Walk Like an Egyptian"。The Banglesの初のヒット"Manic Monday"が最高位2位を記録、続く"If She Knew What She Wants"は29位止まりでしたが、この曲が3曲目のTop40ヒットで、ついにNo.1獲得です。

5位は9位からジャンプアップ、Billy Vera & The Beatersの"At this moment"。Billy Veraですが、60年代後半から活動を開始した大ベテラン。これまでのTop40ヒットは60年代に30位台が1曲、70年代後半からバックバンドThe Beatersとともに活動し、81年にはBilly Vera & The Beatersとして"I Can Take Care of Myself"が最高位39位の2曲目のTop40ヒット。この曲が3曲目のTop40ヒットで、もちろん初めてのTop5ヒットです。

この週初めてのNo.1は、Gregory Abbottの"Shake You Down"。1位はこの1週のみでしたが、最終的にはTop40に16週間滞在するロングヒットで、年間チャートはなんと第3位、年度を代表する大ヒットになりました。

この曲の"Shake You Down"のNo.1ヒットには驚きました。Gregory Abbottって誰?という新人です。
Gregory Abbottですが、アメリカニューヨーク出身のシンガーソングライター。WikiPediaによると歌手になる前は、大学で教鞭をとっていたそうです。

ファーストアルバムは『Shake You Down』、1986年にリリースされ、このアルバムからのシングル"Shake You Down"が、チャートをゆっくりと上昇して大ヒットシングルとなり、アルバムも、シングルとともにヒットアルバムとなりました。

"Shake You Down"ですが、曲の作者はGregory Abbott自身。プロデュースもGregory Abbottです。
この"Shake You Down"、良質なソウルバラードです。もちろん文句なく素晴らしいボーカルですね。時々、こういったソウルバラードが突然大ヒットすることがあります。
Gregory Abbottですが、残念ながらこの曲のみの一発屋で終わってしまいましたが、今でも活動を続けているようです。


今週 先週 song / artist
1 3 SHAKE YOU DOWN / GREGORY ABBOTT
2 5 C'EST LA VIE / ROBBIE NEVIL
3 2 NOTORIOUS / DURAN DURAN
4 1 WALK LIKE AN EGYPTIAN / BANGLES
5 9 AT THIS MOMENT / BILLY VERA & THE BEATERS
6 6 CONTROL / JANET JACKSON
7 15 OPEN YOUR HEART / MADONNA
8 11 LAND OF CONFUSION / GENESIS
9 10 IS THIS LOVE / SURVIVOR
10 4 EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT / WANG CHUNG
11 13 VICTORY / KOOL & THE GANG
12 17 SOMEDAY / GLASS TIGER
13 21 CHANGE OF HEART / CYNDI LAUPER
14 8 WAR / BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND
15 7 THE WAY IT IS / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
16 23 TOUCH ME / SAMANTHA FOX
17 16 LOVE IS FOREVER / BILLY OCEAN
18 12 STAND BY ME / BEN E. KING
19 22 ALL I WANTED / KANSAS
20 27 KEEP YOUR HANDS TO YOURSELF / GEORGIA SATELLITES
21 24 COMING AROUND AGAIN / CARLY SIMON
22 39 LIVIN' ON A PRAYER / BON JOVI
23 31 WE'RE READY / BOSTON
24 14 DON'T GET ME WRONG / PRETENDERS
25 28 FALLING IN LOVE / MIAMI SOUND MACHINE
26 34 WILL YOU STILL LOVE ME? / CHICAGO
27 40 BALLERINA GIRL / LIONEL RICHIE
28 33 THIS IS THE TIME / BILLY JOEL
29 38 LOVE YOU DOWN / READY FOR THE WORLD
30 30 TWO PEOPLE / TINA TURNER
31 36 STOP TO LOVE / LUTHER VANDROSS
32 41 YOU GOT IT ALL / JETS
33 42 NOBODY'S FOOL / CINDERELLA
34 37 TALK TO ME / CHICO DEBARGE
35 18 TO BE A LOVER / BILLY IDOL
36 20 THE FUTURE'S SO BRIGHT / TIMBUK 3
37 43 STAY THE NIGHT / BENJAMIN ORR
38 32 FOR TONIGHT / NANCY MARTINEZ
39 25 THE NEXT TIME I FALL / PETER CETERA WITH AMY GRANT
40 - JACOB'S LADDER / HUEY LEWIS & THE NEWS

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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大好きな曲 (240)
2023-01-15 19:34:04
こんばんは。
この曲、大好きでした。
あの当時のアーバン・ソウル、雰囲気も懐かしいです。
でもよく考えたらGregory Abbottのこと、何も知らなかったです。曲だけはよく覚えていたのですが。このチャートにもランクインしているジェッツの曲調と似ていなくもないですね。
やっぱり一発屋だったんですね。
Unknown (blackmore1207)
2023-01-15 19:42:42
こんばんは。
ある意味一発屋で全盛期は売れてものすごかったですね。ジャンルを横断する成功をおさめた、グルービーなバラードを得意としていました。
過去のソウルのビッグネームを基本とした歌い込みはかなりのものですね。次のようなブラコンが好きならオススメかも(笑)
キーススエット
ブライアンマックナイト
ジェフリーオズボーン
ジョージベンソン
ベビーフェイス
ルーサーバンドロス
アレキサンダーオニール
ライオネルリッチー
Unknown (太ったボンジョビ ๛꜀꒰ ˟⌂˟꜀ ꜆꒱꜆オエオエ~)
2023-01-15 21:23:24
いやー、みなさん褒めすぎなのでは?アイミスユーと同じで年間チャートにぶっ込まれたから認識を改めたとかないですかあ?
グレッグ教授のシェイキューダウン
レデホのラビューダウン
大人♂️vs大人♀️、若手♂と若手♀、それぞれ愛のやり方は違うとはいえ、オエオエ~♪とか言わないでしょ普通。余裕なんですかね?
私はレデホのヴぅぅ~♪の方に一票でありますな。
伝統のソウルバラード (星船)
2023-01-15 22:51:57
240さんこんばんは。
そうですか、この週初登場のThe Jetsの"You've Got It All"ですね。女性と男性の違いはあるけど曲の傾向は似ていますね。この時代というよりも、松家氏差も感じられる、伝統のソウルバラードですね。
どこかで聞いたことがあるような (星船)
2023-01-15 22:54:11
blackmore1207さんこんばんは。
この"Shake You Down"ですが、今までもどこかで聞いたことがあるような。コメントで上げていただいた方々のバラードの中には似ている曲もありますね。素晴らしいソウルバラードであります。
ひとにより (星船)
2023-01-15 22:59:02
太ったボンジョビさんこんばんは。
そういえば、この時のチャートには、Gregory Abbottに、The Jets、Ready For The Worldと、男女ソウルボーカルのバラードがエントリーしていますね。いずれもTop10ヒットになりました。どれが好みか、まあ、人によりますか。
Unknown (太ったボンジョビ ( -∀-))
2023-01-16 12:45:06
バングルズを四週で止めたグレッグさん
マイシャローナを六週で止めたロバートジョンさん
後者は詳しくは知らんのですが、ともに一週のみですが、ホワーンとした曲で首位!でしたっけか?
ロックウィズユーを止めたのもホワホワのキャプテニでしたっけ?ちょと毛色が違うかな?
まあそういう空気を読まないヒットなのが唐突のNo.1に似合っていますのですかね?
Unknown (ダークディスコ)
2023-01-16 16:28:16
彼は1976-79年に歌手で女優のフレダ・ペインと結婚していたそうです。フレダ・ペインは70年にband of goldがNo.1ヒットになっているので夫婦揃ってNo.1ヒットの持ち主、しかもその間17年という珍記録です。
個人的には私が一番好きな女性歌手のジェニファー・ウォーンズの92年のアルバムの中の曲rock you gently(90年代最高の曲のひとつ)の作者としても忘れられない人です。
ふたつのまさか (hannah)
2023-01-16 21:37:23
星船さん、こんばんは。
この曲の1位はふたつのまさかでした。
ひとつめはデビューシングルでいきなりの1位、しかもどちらかというと、地味目の曲で。
3週ぐらい1位を守ったかと思っていましたが1週のみだったんですね。
そして、ふたつめのまさかは、ソングライティング、プロデュースとマルチにこなし、この勢いでヒット連発かと思いきや、まさかの一発屋でした。
男女の絡むコーラスが“Shake You Down” (音時)
2023-01-16 21:48:51
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/31084794.html
“Shake you Down”って言葉はこの1987年くらいにはまだ一般的ではなくて、新しい言葉で、グレゴリーは次のように言っていました。
“新しい言い回しを作ったみたいだね。この頃女の人がこう言っているのを耳にするんだ。『そうよ。彼は昨夜私をshake down(震えさせて)くれたの』とか、『彼をshake downさせたいわ』ってね。あの歌は、好きな女性に会うと男がどういう感じになるか表現したんだ。僕にとって"shake you down"という言い方は感情的にも意味がある。ガールフレンドにこの言葉を何度も繰り返して、僕の気持ちをわかってもらったことがあるんだ。それが歌を作ったきっかけさ。
「ビルボード・ナンバー1・ヒット1985-1988Ⅲ(音楽之友社)」より
◆"shake"…揺れて、震えて…"down"…倒れる、屈服してしまう感じ。最初は"心を震わせる"としたのですが、心だけじゃないよな、身体も…と思って意訳しました。セクシーな歌ですよね。

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