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「エアーウルフ」 レビュー (ファミコン)

2022-12-24 21:00:06 | ファミコンレビュー
アメリカのドラマ「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」のファミコン版
横スクロールシューティング
九娯貿易から発売
1988年12月24日発売


あらすじ

スタートボタンを押すと敵から要求してくるので抜き出そう。
ゲーム的にはアルファベットとカタカナのみで読みづらいので漢字と平仮名変換しつつ…

 「S・ホークに告ぐ。貴様の兄は、
  我々が、預かっている。

  返してほしくば、エアー・ウルフで
  我々のバトルヘリと戦え

  24時間以内に、
  爆発停止のコマンドを

  入力しないと、
  核ミサイルで貴様の兄も、

  アメリカも、跡形もなくなるぞ。
  エアー・ウルフをたをせば(多分「倒せば」)

  我々のバトルヘリ HX-1が、
  世界最強のバトルヘリになるのだ

  ハ ハ ハ ハ ハ ハ 」


特徴

・ステージ開始前、コンテニュー時に2つの武装選択が可能。
 (対空&対地)

 対空『チェーンガン』『キャノン』『ファルコン』
 対地『ヘルファイヤー』『レッドアイ』『コパーヘッド』


・ステージクリア時に暗号がプレイ毎にランダムで変わる5桁の数字が表示される。
 ゲーム再開に必要なものではなく、ゲームの進行で必要になる。
 ステージ数はいくつもあるのでメモが出来るような形でプレイするのが望ましい。
 スマホ等で撮影するのも手であるが後で入力する時には
 時間制限があるので画像を探したりするので手間取って時間切れになる恐れがある。
 勿論、暗記するのに自信があればメモ無しプレイでも構わない。


 操作方法

 サイドビュー画面


 十字キー:移動

 Aボタン:加速→加速解除(燃料使用)
 Bボタン:攻撃(対空、対地装備を同時攻撃する)

 スタートボタン:ポーズ


 Aボタンで燃料がある限り加速する。
 燃料が無くなると加速が出来なくなって通常飛行に戻る(墜落はしない)

 ちなみに、Aボタンで加速するのはドラマの『エアーウルフ』に準拠する。
 ターボジェットエンジンが装備されており
 ターボによる加速時のエンジン音が狼の咆哮に聴こえる事から機体名は『エアーウルフ』と名付けられた。

 敵が言っている『HX-1』はドラマシーズン2の8話で登場する。


 3D戦闘

 十字キー:照準移動

 Bボタン:攻撃

 スタートボタン:ポーズ


特典は40点


良い点
特になし


悪い点
・後方から敵出すぎ
・3D戦闘のボス戦


悪い点の解説

・後方から敵出すぎ

 全武装、後方に攻撃できないのにかかわらず後方から出てくる敵は多い。
 敵登場と同時に撃って撃滅というわけにはいかず
 まず避けを意識しなければならず結構鬱陶しい。


・3D戦闘のボス戦

 ボス戦は大体3D戦闘で行われる。(正確には疑似的なもの)
 照準のカーソルが表示され、それを動かす事になる。
 大型戦艦や大型戦闘機などがあって
 各部から攻撃してくる。
 ミサイルでも撃っているのか螺旋状に攻撃が迫ってきて
 こちらはそれら攻撃を相殺しながら敵にダメージを与える事になるのだが

 「動きはなく、敵の攻撃を相殺しながら各部攻撃して全滅させるだけ」

 である。
 ボス自体は異なるがパターンはすべて同じ。
 ハッキリ言って背景だけの違いである。
 これなら2Dシューティングで普通のボスを出せばよかったんじゃないかって思うけどねぇ~。








悪い点とまでは行かないが個人的に残念なのが
タイトル画面に出て来た『ホーク』と『ドミニク』の顔。
それに冒頭に話しかけてくる敵の名無しのサングラス髭のオッサン。
コイツら劇中で会話がない。
ステージクリア後に多少の寸劇なんかあっても良かった気がするんだけどね。

にしてもあらすじ、なかなかツッコミどころがあるわな。
兄を返して欲しければ我々と戦えと…
それで暗号を入力しないと兄とアメリカが跡形もなくなる。
アメリカはホークの兄貴のついでに壊しとくわって感じが凄い。
どんだけ軽い扱いなの?(笑)

しかし、敵さん。
白雪姫の魔女みたいなことをやるね~。
自分より優れたものを亡き者にしようみたいな…

それにしてもアメリカを吹っ飛ばせば
同時に『エアーウルフ』がある基地もろとも吹き飛んで終わりのはずなのに
態々、対決を所望するというのが敵のステキな所。
それともこの世界では
『バトルヘリ世界一』という称号は
大国を滅亡させる事よりも価値があるのかねぇ。

ドラマで何が何でも『バトルヘリ世界一』を目指す感じなのかな?

演出などの面はそんなものかな。


それにしても強制横スクロールのヘリコプターシューティングっていうのはなかなか珍しい。
大抵が縦スクロールの「タイガーヘリ」や「究極タイガー」
横スクロールであっても任意で前後進める「チョップリフター」や「コブラコマンド」
後、異色なのはトップビューで任意で進める「バンゲリングベイ」なんてのもあるけどもね。


で、肝心のシューティングゲームとしてこの「エアーウルフ」は…

まぁ普通かな?

背後から敵が多めに出るのはウザいが他は特筆するところがないなぁ…
後、気になったのは一部ステージはクォーター的視点で進むのだが
こちらはヘリで飛行しているのに地上物に当たって死ぬのは解せんねぇ~。

加速という要素が他に見られないものであるが
ステージを早めに進むというだけであり、加速中も敵は出るのであまり考えなしに使っていると
早めに出て来た敵に当たって死ぬ。
それほど使いどころはないなぁ…燃料もあるし…


裏技

・無敵

 スタートを押し、敵の話を聞いた後
 ヘリポートから『エアーウルフ』が飛び立つ場面で
 2コンのAボタンを押したまま
 1コンの上→左→下→右→下→左→上→右の順に押す。

 機体が光っていれば成功。
 タイムアップする以外では死なない。
 

・ステージセレクト

 タイトル画面で
 2コンの上→下→左→右→A→B→A→B
 1コンのAを押したままスタート

 ※ステージセレクトを使うと
 毎ステージクリア後に出てくる毎プレイランダムに変化する暗号が出てこないので
 ラスボスは倒せても暗号入力が成功せずに終わるだろうから
 エンディングを見るのはほぼ不可能と言っていい。


・サウンドセレクト

 タイトル画面で
 2コンの上→下→左→右→A→B→A→Bを押し
 1コンのAとBとスタートボタンを同時に押す。


ここからがネタバレ




















ラスボス『HX-1』
こちらに向けて絶え間なくミサイルを放ってきながら
本体もゆっくりこちらに迫り体当たりを仕掛けてくる。
本体を誘導しながらミサイルを躱し攻撃していれば勝てる。
敵の動き自体は単調なので焦らずに攻撃を続けていればさほど難しい相手ではない。
ただ、ミサイルをずっと撃ち続けてくるのでそれに動揺すると結構ツライ。
まぁ、エンディングを見たければ上記の裏技である『無敵』を使うのも手である。


ラスボスを倒した後で兄であるジョンがこう言ってくる。
何でこいつは両手をグーにして突き出しているのか…
操縦悍でも握っているつもりなんだろか?

ジョン「ホークよ無事に ここまで
 来れて 良かった あと一息だ

 頑張れ」

ジョン「ホークよ時間内に 今までの
 暗号を 入力 してくれ」

ジョン「ホーク 早く 俺とアメリカを救ってくれ」

ステージ5までのパスワードを5つ入力する。

ジョン「ホーク ドミニク エアーウルフよ。
 お前たちのおかげで、俺も

 アメリカ も 救われたよ
 ありがとう」

ジョン「ラッシュモア山の、麓で
 待っている。ホークよ 早くお前の
 元気な顔を見せてくれ」

画面が切り替わり、ヘリから出て来た『ホーク』と『ドミニク』
『ホーク』は兄である『ジョン』と握手する。

ホーク「お兄さん 無事でよかった
 心配 しましたよ」

ジョン「ありがとう ホーク 会いたかったよ」

ホーク「また 一緒に
 エアーウルフに乗れるね」

ジョン「ああ エアーウルフにも
 礼を言わないとな」

ホーク「さあ 早く 帰ろう・・・・」

3人を乗せたヘリが飛び立つ。

『戦いわ終わった そして 3人を 乗せた
 エアーウルフわ夕日の中を 去っていった

 でもまた 新たな 戦いが
    待っている・・・・・・・』


と言ってスタッフロールが流れゲームは終了する。

発売メーカーの
「九娯貿易」と言うとやはり「忍者COPサイゾウ」の登場キャラ同士の
シュールなやり取りが好きなんだけど、本作は原作ドラマがあるからあまりはっちゃけられなかったのかな?
とは言っても、その片鱗はうかがえるか?

ジョンのセリフ「俺もアメリカも救われたよ」って…
やっぱ最初は『ジョン自身』なんだな。
アメリカ差し置いて取り上げるだけの重要人物なのか?
wikiを見る限りドラマでの『ホーク』の兄『ジョン』はベトナム戦争で未帰還兵って話であるが…
にしても「また一緒にエアーウルフに乗れるね」って…
仲がいいな。ドライブ気分か?

しかし『ドミニク』にも喋らせたれや。
後、全体的に誤字が気になるわ。

ちなみに1988年12月24日発売の本作。
昭和最後のクリスマスイブか…
とは言ってもな。
同じ日に発売されたゲームと言えば…
ロックマン2 ~Dr.ワイリーの謎~」という名作があったり
他は「小公子セディ」「プロ野球?殺人事件」「AKIRA (アキラ)」が出ている。
それらに比べるとパンチが弱いわな。
「九娯貿易」というマイナーメーカーという事も考えると
ほぼほぼスルーされてしまうのはやむを得ないのかもしれん。

現に本作の検索しても「AMZ〇N」などの販売関係が主でありゲームのレビュー記事があまり見当たらない。
加速しすぎてみんなの印象から通り過ぎてしまったという所か…
「エアーウルフ」の悲しき遠吠えが聞こえてきそうなゲームでありました(しみじみ)




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