3月になりましたよ!!
いつものことながら1月2月は吹っ飛ぶように過ぎるのが早かった。
2月は2号嫁の誕生日のほかに世の中ではバレンタインデーがあり、今年はタカシマヤの『アムールドゥショコラ』に行こうかな~などと一応思ったのだが、寸前でやっぱり人混み面倒・・・とくじけた。
結局、タカシマヤオンラインショップの『遅れてごめんねバレンタイン!』なるコーナーで、2月20日過ぎに届くやつを購入。
パート先の同僚に『ココのチョコおいしいよ!』と聞いていたので買ってみた。

というわけで今年は『カファレル』のチョコレート♪ バレンタイン用のチョコはさらにカワイイ缶があったらしい。ココの缶が好きという人も多いようだ。味は・・・超高級チョコレートほど濃くないので食べやすい。甘さ強めなので好みは分かれそうだが、フツーにおいしい部類のチョコでありました。
とはいえ結構なお値段したので、ちびちびと、ていねいに食べております。
さて『ていねい』といえば。
数年前から『ていねいな暮らし』なるコトバをよく聞くようになった。
何でも、ていねいな暮らしは女性たちの憧れのライフスタイルらしい。
春になるということで、新たな気持ちでこの『ていねいな暮らし』をやってみようなどと思う人も多いのではなかろうか。
ちゃんとした定義は無いようなのだが、世の中でイメージされる『ザ・ていねいな暮らし』は、多分こんな感じだろうと思う2号嫁。
琺瑯(あえて漢字)の鍋でジャムを炊き(煮るんじゃなく炊くんです)
リネンとコットンの服をさりげなく部屋着にして
天然酵母のパンを焼き、土鍋で玄米を炊き、味噌は手作り、出汁も毎日とる
畑で採れた野菜でポタージュを手づくり
普段買い物に使うカゴは天然素材でできたもの
お掃除は箒を使い、古いシャツを雑巾にして拭き掃除
針仕事や畑仕事なんかを楽しみながら四季を愛でる生活
北欧系インテリアや鍋や食器をそろえ、自宅でケーキ教室なんかやってる
洗剤は自然素材のもののみ、何なら『ふのり』とかで髪洗ったり
初夏には梅干を漬け、自家製梅酒を仕込み、らっきょうを漬け、
シンプルな味がイチバンとお芋をふかして塩だけで食べる
子どもの服はママとお揃いの手作り
秋になると余った毛糸で帽子や手袋を編む
部屋には季節のお花を欠かさない
・・・こんな感じですか?
いや~~一体なんなんすか、この素敵な生活。
えっ、偏見ですか?? →偏見が過ぎるだろ(笑)
偏見が過ぎるようなので、2号嫁の個人的イメージではなく『ていねいな暮らし』の定義らしきものを調べてみたら、
・ゆとりのある時間を過ごす
・居心地の良い空間で過ごす
・植物を愛でる
・旬を大切にする
・素材にこだわる
・環境にも配慮する
そして『ていねいな暮らし』の代表的アイコンとしてよく出てくるのが
・ル・クルーゼやストウブの鍋
・曲げわっぱの弁当箱
・棕櫚の箒、オーガニックのタオル
・リネン、波佐見焼、中川政七商店、野田琺瑯、市場カゴ
いや~~結構なお値段のものばかりだわ。
しかしだ。多分これは『リンネル』とか『天然生活』などの雑誌が最初に発信したイメージではないかと思われる。
モノを売るためのイメージ戦略というか。
でもワタシは、そういう生活を提案する雑誌を眺めるのがキライではない。いろいろとツッコミながら読むのも一興なのである。
所詮、お金持ちが娯楽としてやってるんでしょ・・・と、斜めから見ながら読むのもまたよし。
実際の『ていねいな暮らし』ってのは、多分昔のおばあちゃんたちの暮らしに近いんだろう。
古い鍋やヤカンを磨いて大切に使っていたり、おやつも手作りだったり、ストーブの上でお汁粉を煮たり、丸まんまの魚を煮たり。
物が無かった時代だから、多少壊れてもすぐに買えないから物を大切にする。だから結果として、ていねいな暮らしになる。
そういえばマンガ『海街diary』の四姉妹の生活も、かなりていねいな暮らしに近いと思う。これも四姉妹のおばあちゃんがやってたことを孫たちが引き継いでいるから、そういう暮らしになっているのだ。
が、メディア主導の『ていねいな暮らし』は、結局のところ『ていねいな暮らしをしているお洒落で素敵なワタシ』を演出したいという下心? みたいなものが見え隠れしてるような気がするのよね~。ええ意地悪ですワタシ(笑)。
まあ実際のところ、こんな暮らしができる女性は基本専業主婦か余裕のある仕事(なんかよくわからんカタカナ職業とか)をしている人で、生活にも時間にもゆとりがある人じゃないと無理だしなあ。
そもそも天然素材の箒なんて5000円くらいするし、はたきだってインテリアショップなんかで買うと2000~3000円しちゃう。
値段の問題だけじゃなく、自然派洗剤って泡立ちも悪くて洗いにくいし、天然素材のワンピースなんて洗濯が面倒。リネンのテーブルクロスなんて一度ゴハン食べればシミだらけになりそうだ。
(ル・クルーゼの鍋は2号嫁も持ってはいたけど、人を殴り殺せるくらい重いので持て余し、料理上手な近所の子にあげてしまったよヽ( ´ー)ノ フッ)
ということから想像すると、専業主婦だろうが仕事をしている人だろうが、こういったイメージの『ていねいな暮らし』をするには、これをやるための相当な意思と覚悟と体力(と財力)が必要なんだろうな~と。
うん、ワタシには無理。
2号嫁としては、むしろ『ていねいな暮らし』をやろうとして、
早起きして掃除や作り置きをした結果、昼から寝ちゃって起きたら夕方になってた
手の込んだ料理を作ろうと頑張って3時間かけて煮込み料理をした結果、ほかのことが何もできなかった
毎日パンを手づくりしようと買ったホームベーカリーが現在棚の上
ていねいな暮らし用にお洒落な食器を揃えたものの割るのが怖くて勿体なくて一向に出番が無い
ていねいに豆から挽いたコーヒーを飲もうとコーヒーミルを買ったが掃除が面倒で結局インスタント飲んでる
ジャムを手づくりしてみたけど、久々に瓶開けたらカビてた
・・・こんな人たちのほうが、頷きすぎて首が痛くなるほど共感でき、愛おしかったりするのだ。
それでも・・・こんなズボラな2号嫁でも、
たまに土鍋でゴハンを炊いたり、たまに木のスプーンを使ってみたり、
たまに柚子や林檎(あえて漢字)のジャムを作ってみたりして、
『なんか、ていねいな暮らしっぽくない!?』と自分に酔ってみるのはキライではない。
所詮、ああいうアイコンだらけのていねいな暮らしなんざ、ワタシには無理で、
たとえそれをするのに余りあるお金と時間があったとしても、自分の場合性格的に無理なわけで、
だからこそ、ていねいな暮らしってステキよね~と思いつつ、憧れつつ、
普段のバタバタした生活の中にあるちっこい幸せを見つけることを大事にしたいなあなんて思う。
ズボラで、ていねいじゃないからこそ、
ひなまつりには桜もち、5月には柏餅、彼岸には牡丹餅(おはぎ)、土用の丑の日には鰻、中秋の名月には団子、冬至にはかぼちゃ、年越しそばもおせちも作る・・・
なんていう季節の行事的なものをやってみようかという余裕も生まれ(全部食い物じゃねーか)、
たまに花なんか買って飾ってみたり、たまにお香を焚いてみたり、
たまにお菓子なんか作っちゃったり、テキトーに気分的には『なんちゃって・ていねいな暮らしっぽい暮らし』を楽しんでいる。
これくらいで、ちょうどいいのだ。
お洒落な暮らしじゃなくても、人に自慢できるようなアイコンがなくても、SNSにアップするような暮らしじゃなくても、
要するに自分が心地よくなる、元気になることであればそれがその人にとっての『ていねいな暮らし』なんだろう。
というわけで、デブ夫婦は明日も朝から菓子パンを喰らい、掃除も週イチ程度、スーパーのお惣菜や中華の素も活用していくさ。
たまに食べるカップラーメンをこよなく愛し、ひとり飯ならスーパーのお惣菜をパックごと食べる幸せを愛し、缶のまま飲むビールを愛し、酔っ払って食べる永谷園のお茶漬けを愛していくさ。
そんな自分の身の丈とズボラさに合った、テキトーにバタついた『雑な暮らし』をしている2号嫁。この自分流の雑な生活って、実は意外に幸せなんだよね~♪ などと思う3月のスタートである。
うん、多分ていねいに暮らせないことへの言い訳である。