

意思による楽観のための読書日記
*****必読****推奨***良書**ウーン*XX


空白の日本史 本郷和人 ***
中世史を専門分野とする本郷和人が歴史上の多くの疑問に自説を展開する歴史エッセイ。白村江の戦があったのは中大兄皇子が友好国だった百済の滅亡を前に最後の抵抗を手助けする戦いだったが、唐...

細川家の叡智 組織繁栄の条件 加来耕三 ***
本書は「細川家」とあるが、特に細川藤孝にかんする伝記である。藤孝は室町幕府の幕臣として生まれ12代室町将軍足利義晴、13代義輝に仕えた。15代義昭の擁立にも関与、義昭が織田信長に滅...

地形と歴史から探る福岡 石村智 ***
福岡と言えば思い起こすのは、明太子、豚骨ラーメン、人によっては中州や屋台、そして熱烈なファンも多いソフトバンクホークス。福岡、庶民にとっては博多、その地は荒海の玄界灘に臨み、遠い昔...

飛鳥の木簡 ー古代史の新たな解明 市大樹 ***
古代史と言えば、『日本書紀』『古事記』そして中国に残された史書の記述を頼りに事実を類推するのが関の山だったが、1990年代後半以降、3万点以上の飛鳥時代の木簡の出土が相次ぎ、古代史...

相続の日本史 安藤優一郎
平成天皇時代には生前退位が話題になった天皇位。古代では終身在位が慣例で、40歳くらいの立派な成人になっていることが皇位継承の前提となっていた。そのため、崇峻が暗殺されたときにはまだ...

「阿修羅像」の真実 長部日出雄 ***
2009年、東京国立博物館で開かれた「国宝 阿修羅展」に訪れた方は多いと思う。天平時代に作られた国宝八部衆像と国宝十大弟子立像の現存する14体が、鎌倉時代に作られた薬王、薬上両菩...

宣教師ニコライと明治日本 中村健之介 ***
駿河台に建つニコライ堂の名前や建物自体を知っている人は多いと思う。テレビや映画、文学作品にもよく登場するために、その建物や名前は東京の風景に溶け込んでいて、周りのビルに挟まれても、...

金印偽造事件 「漢委奴國王」のまぼろし 三浦佑之 ***
学校時代に習った「漢委奴國王」金印は本物なのか、その疑問について追及した一冊。決定的な証拠はないが、偽物と主張できる状況証拠は大いにある、という主張。X線による金属組成分析を行うこ...

大江戸 武士の作法 監修 小和田哲男 ***
図解が分かりやすい江戸時代の将軍、旗本・御家人たちの暮らし、作法、行事、仕事、軍事警備、専門職などについて解説した一冊。楽しみながら読める。一章 暮らしの作法下級藩士の基本給は1 ...

和姓に井真成を奪回せよ 越境の会 ***
2004年、中国の西北大学歴史博物館から、唐時代の日本人・井真成の墓誌についての発表があった。西安の工事現場から発見された墓誌銘は、蓋と墓誌の二枚の石からなっていた。そこには、開元...