【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

=今日(狂)の足跡= 歴史の狂言 / 05月04日【土曜日】の記録

2024-05-04 05:10:56 | 浪漫紀行・漫遊之譜

★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂 

◆ ミシェル・ノストラダムスが100の自作の詩を収録した詩集を刊行する(1555年)も、後になって大予言だと勝手に騒がれ1999年を過ぎた後もその余韻は残っている模様だとか。 ◆ 女性の社会進出がエポック、日本人女性登山隊がマナスル登頂に成功(1974年)。五年後の1979年、“鉄の女”大英帝国を行事ることに・・・・ ◆ 寺山修司、田園に死すの望みが叶わず病院のベッドの上で死す(1983年)。

◎ ◎ 世界的冒険家のディーン・ポッター氏が墜落死 ◎ ◎

- - 米国ヨセミテ国立公園で何が起きたのか - -

 /2003年、ベースジャンプ歴わずか1年足らずだったディーン・ポッターは、メキシコシティ近郊にある深さ約400メートルの竪穴洞窟ゴロンドリナス(Cave of Swallows)の崖っぷちに立っていた。その穴へ向かって身を投じ、183メートルを自由落下した後、パラシュートを開こうとした。ところが、前日の夜に降った雨のせいで装具が濡れてしまい、パラシュートが開いた時に紐がねじれ、傘の部分はポッターの頭上で潰れてしまった。
 しかし運良く、着地したジャンパーたちが帰りに登る時に使用する太さ10ミリのロープがすぐそばに垂れ下がっていた。
 洞窟の底までわずか61メートルという空中で、ポッターはとっさにロープを掴み、全身の力を込めてしがみついた。
 ポッターのパートナーであり、ベースジャンプの指導をしていたジミー・パウチャートは、その少し前にジャンプを終え、洞窟の底から全てを目撃していた。「絶対に離すなよ!」と、ポッターに向かって叫んだ。
「絶対に離すな!」
 文字通り、死のグリップだけに頼ってポッターは落下速度を落とし、地面へ叩きつけられるという事態を免れた。ポッターの頭からパラシュートを取り除けたパウチャートは無事な姿を確認すると、思わずおでこにキスをした。

 文字通り、死のグリップだけに頼ってポッターは落下速度を落とし、地面へ叩きつけられるという事態を免れた。ポッターの頭からパラシュートを取り除けたパウチャートは無事な姿を確認すると、思わずおでこにキスをした。
ポッターのこのような数々のエピソードから、フリーソロ(ロープなしのロッククライミング)やハイライニング(地上数百メートルの高さにロープを張り、時には命綱なしで行う綱渡り)、ウイングスーツベースジャンプ、それにヨセミテの巨大な岩壁を登るスピードクライミングといった死と隣り合わせの行為の限界を押し広げて見事生還するとしたら、彼の右に出るものはいないだろうと、世界のクライマーたちが信じている。
身長196センチ、体重82キロ、堂々とした風貌のポッターは、同世代の中では最も影響力のあるクライマーであり、ジャンパーの1人として広く認識されていた。
 その彼の最大の恐怖であった死への落下が、先週ヨセミテ国立公園で現実のものとなった。ベースジャンプ中の事故によって死亡したのだ。43歳だった。

画像③解説/ ヨセミテ公園で何が起きたのか
 5月16日午後7時30分過ぎ、ディーン・ポッターとグラハム・ハント(29歳)は、ヨセミテ国立公園内にある高さ約900メートルの崖タフト・ポイントから「ウイングスーツベース(ウイングスーツを着用したベースジャンプ)」を行い、岩に衝突して死亡した。
 ウイングスーツベースの歴史はまだ10年余りと浅く、地上で最も危険なスポーツと言われている。例えば、2008年のある統計によると、建物、アンテナ、橋、崖などの固定物からパラシュートを着けて飛び降りる普通のベースジャンプだけでも、60人に1人が命を落としている。
 ウイングスーツベースはそれよりもはるかに危険とされている。ウイングスーツとは、腕と足の間に帆布を張ったムササビのような全身スーツのことで、これを着用して行うベースジャンプは高度な飛行操作能力が要求される。時には、建造物や岩肌のすぐそばを時速160キロ以上の猛スピードで下降する。
米国の国立公園では、安全上の理由からいかなるタイプのベースジャンプも禁止されているが、実際のところ、意欲満々のジャンパーたちを取り締まることはほとんどできていないのが現状だ。

 人々の安全を守るはずの連邦法が、正反対の効果をもたらしているという指摘もある。米国の高い崖のほとんどは国立公園内にあり、ベースジャンパーたちは姿を見られないように視界の悪い夜や夕暮れ時にジャンプしがちだ。
 確証はないものの、視界の悪さがポッターとハントの事故に繋がったのではないかとも考えられている。タフト・ポイントでは、以前にもウイングスーツでジャンプした人はいたが、ポッターとハントの取った滑空ルートは新しく、あまり知られていなかった。ポッターが今回、ペットの犬ウィスパーを連れて行かなかったのもこのためだ(ポッターはしばしば、背中にウィスパーをくくりつけてジャンプすることでも批判を受けていた)。
 ヨセミテ公園捜索救助隊(YOSAR)の初期報告によれば、2人は滑空中に岩と岩の間を通過しようとして失敗し、激突してしまったのではないかという。
 2人が予定の時刻を過ぎても戻らなかったため、友人らはヨセミテ国立公園長でポッターの友人でもあるマイク・ガウシアー氏に連絡を取った。
 ガウシアー氏はYOSARの出動を要請したが、土曜日夜に急遽行われた徒歩での捜索では何も成果が得られなかった。

https://www.youtube.com/watch?v=hO7dEOHlh4I

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森のなかえ

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