【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

システム=”代替現実”_知の学究達=243=/ 藤井直敬(06/14)

2021-10-21 05:45:34 | 浪漫紀行・漫遊之譜

もしも目の前の光景がホントかウソかまるっきりわからなくなってしまったら――

予め用意した「過去」の映像を「現実」と差し替えて・・・・

何が現実かをカンペキにわからなくする装置がついに開発された

その「代替現実」システムを発明した藤井直敬!!

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂

(文=川端裕人/写真=藤谷清美 & イラスト・史料編纂=涯 如水)

藤井直敬(06) /  第二回 こんなにすごい! 代替現実 =3/3= ◆◇

 特別に必要なのは、パノラマカメラやHMD(ヘッドマウントディスプレイ)だろう。

「パノラマカメラは、まだわりと高くて160万円ぐらいしました。ただ、どこかが本気でつくろうと思えば、CCDを6個つなげるだけだから、うまくすれば20万ぐらいでできるんじゃないかな。あとデータの転送速度が上がって、映像を無圧縮で送って保存・再生できるようになるともっと安くなって10万ぐらいになるでしょう。さらにいうと、コントロールするのは、ノートパソコンで十分です。数年後にはiPadでもできるようになるかもしれませんよ」

 撮影については、パノラマカメラを使わなくとも、スマートフォンにパノラマ撮影用のサーフェイスミラーというのを取り付けるだけでも、そこそこ使えるものが撮影できるというから(ただし上方向が抜ける)、凄まじくローコストだ。

 一方、HMDとヘッドフォンを一体化したSR装置だが、最近、藤井さんたちがデモンストレーション用に作ったギア(スタイリッシュで格好良い)は高価だ。300万円くらいはかかっているという。

「インパクトのあるものを作りたくてデザイナーに頼みましたし、ゼロから作りましたのでそんな額になりましたが、中身のHMD自体は6万円ぐらいです。量産すればせいぜい20万ぐらいでできるんじゃないですかね。ちょっとオタクな興味のある人たちだったら買えるレベルです」

 というわけで、SRを表現手段と見立てた場合、発信側も受け手も、そこそこ現実的な金額でコンテンツの製作環境、ソフトの再生のための装置を手にすることができる。

 コンテンツと書いたけれど、実は今、実験の条件を均一にするために開発したこの装置で、藤井さんは「コンテンツ」を意識しているそうだ。

「最初やりたかった実験は、SRのシステムでやれるぞとわかったんですが、今、僕は、比較的、エンターテインメントよりに気持ちが寄ってます。まず、そっちに行こうかなと思っているんです」とのこと。

 さきほど紹介した、スタイリッシュなSR装置は、「MIRAGE」というダンスパフォーマンスでさっそく使われた。

 それはそれとして、SRが持つ、驚くべき含意について、もう少し、突っ込んでおいておきたい。

次回は“第3回 客観的な現実などそもそも存在しない?”に続く

■□参考資料:藤井直敬に聞く「VRの世界で、人は服を着るのか?」 (4/5) □■

VRとは現実にオーバーレイされた人工的なレイヤー

──バーチャルの世界と聞くと「セカンドライフ」や「アメーバピグ」といったアバターを操作するイメージでしたが、これから来るVRの世界はまったく別物になりそうですね。

これまでのアバターは、自分と一体のものではありませんでした。どちらかというと分身という感覚ですよね。しかし、これからのVRの世界ではアバターが自分と重なる存在になっていきます。社会的な属性が自分にオーバーレイされてくるので、現在アバターでしているようなことは、おそらくできなくなると思います。

アバターを使って勝手に人のスペースに入り込んで物を盗むなんてことはできないし、奇抜なファッションを着る機会も減っていくでしょう。バーチャルで発生した社会的なトラブルは、現実社会の自分が背負うことになるので、当然といえば当然といえます。テクノロジーがきちんと社会に実装されて、日常のぼくらの生活に役立つ技術に応用されるなら、それはアバターという方向ではないと思います。

──これからのVRが進む道は、現実との同一性にあると?

現実の延長、もしくは現実にオーバーレイされた人工的なレイヤーという考え方ですね。ただし、ひとつ問題があるとすれば、そういう世界が実装されたとき、「本当の自分自身はここにいる」という現実感を持つことがとても大切になってきます。

というのも、未来ではテクノロジーをまとって自分自身を加工できるだけでなく、目の前のものがフェイクという場面にもたくさん遭遇します。そのような世界でぼんやり生きていると、自我というものを見失ってしまい、自分が溶けていくような感覚に陥ってしまいます。いまでもネットやゲームの世界に依存しすぎて、精神を病む人がいるわけですから、未来ではもっと深刻な問題になっているかもしれませんね。

・・・・・・明日に続く

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◆ Microsoft HoloLens が実現する Mixed Reality の世界 

動画のURL: https://youtu.be/Ojrr8rrcS5M 

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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