旅と歴史

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円鏡寺

2024年04月03日 | 旅 歴史

 岐阜県本巣郡(もとすぐん)北方町(きたがたちょう)北方に円鏡寺(えんきょうじ)があります。
 池鏡山円鏡寺は高野山真言宗の古刹です。円鏡寺は平安時代初期の弘仁2年(811)、嵯峨天皇の勅願により弘法大師空海が開いたのが始まりと伝えられています。造営中に不動明王像を刻まれ、数十年後に補陀落上人が本尊の聖観音像を彫って安置したといわれています。
 当初は定照院と称していましたが、補陀落院に改称、さらに平安時代後期の永延年間(987-989)、中興の祖・良祐上人の時に一条天皇から「池鏡山円鏡寺」の寺号と共に寺領700石と、京都嵯峨御所内の久遠城院の1院を拝領したそうです。
 以来、法華寺、乙津寺とともに美濃三弘法として信仰されました。歴代領主や為政者が庇護したことで寺運が隆盛し、戦国時代以降も 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの諸氏からも朱印を受け、寺運も隆盛しました。
 境内は約3万平方mと広く、本堂、大師堂、楼門、鐘楼、奥書院、庫裏、宝物庫などが建ち並んでいます。数多くの文化財を所有していることから「美濃の正倉院」とも呼ばれ、国の重要文化財に指定されている山門は明治神宮の南楼門のモデルともなっています。
 円鏡寺は西美濃三十三霊場旧第三札所、東海三十六不動尊霊場第三十二札所、美濃四国八十八箇所霊場第五十一札所などになっています。山門、金剛力士立像、木造聖観音立像、木造不動明王立像などは国の重要文化に指定されています。
 他にも金胎両界曼茶羅図2幅、三千仏図3幅、絹本着色渡唐天神図、瑜祇塔図、絹本着色真言八祖像図、如来荒神図、五鈷一具、紺紙金泥大般若経2巻、紙本墨書秘鈔33巻などは岐阜県の文化財に指定されています。

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