そんなわけでバルスの観光センターではるちゃんが色々聞いていると、通りの方からピーヒャララと祭りばやしが聞こえてくるではありませんか。
なんじゃろ?
と外に出てみたら、でっかい人がくるくる回りながらパレードが始まりました。
スタート地点はカテドラルの広場。
それで強風の中人が集まっていたのね。
ピーヒャララピーヒャララ。
鼓笛隊みたいな人たちも一緒に練り歩いていきます。
君は・・・何?
鶏?
鳩?
丁度いい時に来たわーと観光センターに戻ったら、練り歩いていた王様とお妃様と同じコンセプトの模型が飾られていました。
色々調べてみましたが、結局ここでやっているこのお祭りについては詳しい説明は発見できなかったです。
でもスペインのパレードではこのでかい人や動物の模型を担いで練り歩くみたいのがあちこちで行われており、何かそういうのが好きらしいということはわかりました。
ねぶたみたいなもんでしょうか。
ねぶたも観たことないのですが。
さて、この小旅行の目的であるところの、カルソッツ、ネギ焼きに。
タクシーでビューっと来ました。
街から完全に外れている、なんもない所に現れるネギ焼き所です。
https://www.calganxo.com/
(要予約、シーズンは冬)
タクシーの運転手さんが微妙に道を間違えるアクシデントがありながら、到着。
駐車場が煙にあふれています。
なるほどこの屋外でネギを焚いているのか。
何もない所じゃないとできないくらいの煙ぶり。
私ははるちゃんが言い出すより前にこのネギ焼きのことを知っています。
なぜなら「ためしてがってん」のネギで免疫をあげろ!みたいな回の時に、このへんてこな村でみんながネギを食べまくっているという映像が流れたからです。
本当に村が一丸となってネギを焼いているではないか。
予約した旨を入り口で述べ、確認されたのちにレストランの屋内に案内されます。
屋内では肉を焼いています。
着席すると早速ネギが出てきます。
このレストランには他にメニューはないので、来た人は全員ネギです。
食べている姿があまりにひょうきんなので写真は載せられませんが、このネギの黒焦げの外側の皮一枚を残してずるーんと中身を引っこ抜いて、お好みでソースをつけてトロトロの中の方を上を向いて口の中にでろ~んと入れて食べます。
思ったより柔らかく、そして甘い!
ネギネギ言ってますが、長ネギではなくその正体は玉ねぎ。
玉ねぎの上んところを大事に一年かけて育てたという、手間も暇もかかっているネギなのです。
そのまま食べても美味しい玉ネギを、なんでそんなことしてみようと思ったのか謎ですが、確かにキッチンですくすく茎をのばす玉ねぎを見ていると、育ててみようかな、と思わなくもないですよね。
ネギを一通り食べておなか一杯くらいの時に無慈悲に出される肉。
超肉じゃん。。。
この上に乗ってる骨付きの羊肉が、脂身が控えめで身がしまってって美味しかったです。
アーティチョークと血のソーセージ。
そして白い豆。
お腹いっぱいなのに超出るじゃん。。。
他にメニューは無いとか言いましたが、そういえばはるちゃんの子がネギを食べれないから鶏肉を別に注文していたので、無いということはないですね。
しかしここに来る人はほぼこのネギのコースを食べるので、腹いっぱいになる覚悟をしましょう。
ちょっと健康を気にしてくれて(?)オレンジがでてきました。
デザートにクレマカタラナ。
上を焼いてあるのでクリームブリュレみたいな感じです。
かなり緩いクリーム。
アメリカ人には苦いコーヒー。
あと写真を撮りそこなってますがずっとテーブルにはワインの入った細く長い注ぎ口のついたガラス瓶があり、上を向いてその注ぎ口からみんなでじゃばーっとワインを飲んでいるのですが、な、なんで?
慣れない呑み方なのと、酔っぱらっているのとで、もうじゃばじゃば口から外れてこぼしています。
じゃばじゃばしているとんでもない人物(俺たち)入りの写真はありますが、載せられません。
ネギも上向いて食べるし、ワインも上向いて吞むし。
これはもう絶対発案者は「これやったら面白くね?」くらいの気持ちで伝統にしたでしょ。
何一つ論理的な回答は見出せません。
面白いからやった。
それだ。
かなり奥行きのある広い店内に、ぎゅうぎゅう詰めになった観光客たちが爆笑しながらネギを食べているのです。
実に野蛮。
中世か。
食べ終わったので、プラプラと外のネギ焼きを見学しています。
よく見たらネギ焼きの人紙タバコ吸ってますね。
タバコなどわからないくらいの煙。
これから焼かれるネギたち。
強火。
ネギ焼き日和ですね。
実はこの時相当酔っぱらっているので、実に記憶が曖昧なのですが、たぶんタクシーに乗って街に戻り、そっからバスでタラゴナに向かっています。
続く!