中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 同里古鎮の耕楽堂と退思園

2022-11-03 00:11:03 | <蘇州>観光

退思園では7月から10月末までの間、ライトアップされた夜の庭園を楽しむことができました。

退思園のライトアップが始まる前に耕楽堂にも行ってみました。

 

 

日が傾きかける頃、同里古鎮にはほんの少しの間だけ人が減る時間帯があります。

 

 

夕日に照らされた路地、水路や橋は昼間とはちょっと違った雰囲気が楽しめます。

 

 

耕楽堂のある陸家埭は古鎮のメインの出入り口から見ると最も奥にあるので、

もともと人は多くないのですが、夕方は少し寂しい感じになります。

 

 

耕楽堂は明代に建てられた個人の邸宅(豪邸)です。

造りは明清代の邸宅に多く見られる伝統的な建築様式で、

前側に住居などの建物があり、後ろ側に庭園が配置されています。

 

 

建築当初は五進五十二間(5つ中庭と52の部屋)で、

現在でも三進四十一間が残っているそうです。

 

 

五進、三進の進について辞典や論文を調べてみると、四合院住居での解説がありました。

「中国では中庭を中心に周囲を建物或いは壁で囲まれた「院子」が住居の基本単位であり、

それらが単独または複数で四合院住居の 1院をを構成する。

奥行き方向に複数の院子を連続で配置する場合、中庭の数を「進」で数える。」

とのことでした。

 

 

夜になると同里古鎮の入場料が不要になるせいか、

辺りが暗くなり始めるころになるとまた一気に人が増えます。

古鎮はライトアップされ、食事の店も賑やかになります。

地下鉄がなかったころはバスの本数も多くなく、夜まで遊ぶと公共交通では蘇州市内に戻れませんでした。

 

 

退思園は同里古鎮の中で唯一世界遺産に登録されています。

蘇州古典庭園の一つとして2000年に世界文化遺産に登録されました。

ここで映画の撮影が行われたこともあります。

 

 

清代末期に官職から追放された任蘭生という人物が、

故郷の同里に造った個人の邸宅と庭園で、古典園林としては面積はあまり大きくありません。

(大きくないと言っても敷地面積は6500平米ありますが)

 

 

耕楽堂とは違って夜になっても観光客は結構多いです。

8月から10月までの間は、ライトアップと共に昆曲や踊りを楽しむことができました。

 

 

退思園は建物が池の水面に貼り付いているように見えることから貼水園とも呼ばれています。

畹薌楼の中庭では踊りを、庭園の池にある閙紅一舸と名付けられた石舫や回廊では昆曲が披露されます。

 

 

写真にはうまく撮れませんでしたが、煌びやかなライトアップではなく、

壁や地面に少し風情のある感で文字や模様を映し出していました。

 

 

春秋時代の歴史を解説した書物に書かれていた、「進思尽忠、退思補過」という言葉、

官として仕えるなら誠心誠意尽くし退くときは過ちを補うというのが退思園の名前の由来なのだそうです。

 

 

今年の国慶節連休は遠くへ旅行に出かけるのが禁止された訳ではありませんが、

遠出して運が悪いと隔離される可能性や、子供が省外に出るとしばらく登校禁止になったりなど、

出かけたいというモチベーションを下げるための様々な施策が取られていて、

多くの方々は近場でのプチ旅行をされていたようでした。

 

 

中国各地どこでも同じような状況だったのだろうと思いますが、

蘇州では、旅行に出かけなくても休日を楽しめるように、消費を促進するようにと、

夜のイベントも多く行われていました。

 

 

日本のネットニュースでも取り上げられていましたが、

中国屈指の観光地、九塞溝では国慶節連休の初日、10月1日の観光客が1人だけだったそうです。

現地で3日間連続PCR検査を受けて陰性だったら初めてチケットが購入できるとか、

素直に閉園すればいいじゃないかと思われるようなバカバカしいことをやっていたみたいで、

コロナ患者が増えて責任を取らされたくないという、とても分かりやすい思いが伝わってくる政策。。

蘇州でも10月からずっと2日に1回の全員PCR検査が続いています。

 

 


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2 コメント

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九塞溝 (tango)
2022-11-03 16:57:25
ここも興味あるところですね
日本も観光地は増えました
しかしコロナ患者さんもやはり増えています
ワクチン注射の【5回目】になりますが、、ワクチンと
いわれていますが、どこまできいて、どこまでなおるのか・・・?
わからない?
旅の割引はラッキーです!
re:九塞溝 (delta)
2022-11-03 21:05:26
tangoさん

私も九塞溝には行ってみたいと思っているのですが、
コロナが始まって以降、外国人が来るのを拒んでいることが多く、
まだ見ることができていません。。

中国では一般人に対しては3回目以降のワクチン接種を行っていません。
最近、吸引式のワクチンが完成して、上海や江蘇省で使い始めるようです。
もしかするとこれを使った4回目があるかもしれません。

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