行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日本大バーゲン、円安は160円まで下落

2024-04-30 17:55:02 | 経済
先日の日銀政策決定会合では金利には手を付けず、現状維持とした。その後の記者会見で植田日銀総裁は記者会見で、「現時点ではいまの円安が基調的な物価上昇率に大きな影響を与えているわけではない」とインフレファイターとしての言明で、円安は一挙に160円台へ、あわてた政府は介入に踏みきり(正式発表は無し)、何とか154円まで戻した。介入は一時的効果でまた160円に戻る可能性が大。

この円安、輸入品特に石油や食料などの価格が上がると日本中が騒いでいるときに日銀総裁が影響はないとんちんかんなことを言ったことで円の暴落につながった。2011年、2012年の年間平均ドルレートは80円弱、10年ちょっとで160円になった訳だ。しかも日本の物価はほとんどこの10年間上がっていないからドル保有者にしてみれば日本大バーゲン状態に突入した。

良く比較されるビッグマックの価格、日本は450円、1ドル160円で米国890円、EU930円、訪日観光客が喜ぶわけだ。便乗した京都の定食屋のランチ4000円のメニューが訪日観光客に大受けというのも肯ける。
この程度なら、笑い話で済むが、不動産となるとそうは行かない。また、かつてのように若者が出稼ぎに行くような時代になってしまった。欧州への旅行も1ユーロ130円台になるまでお預けのようだ。


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