先日『恋』について書いた。そして、これまたその時にも書いたことだが「この時節は恋する気持ちになる!」わけであり、「君!それ、正解!」と冷静に、そして激しく言わせて頂きたい。恋をしろ!
今日はその「恋をしたい!」という気持ちに拍車を掛けて頂こう!と思い、コイツを選んだ。
藤原さくら『BABY(Live)』
昨日書いたとおり、久々に出来た休日に『ジャケ買い』をした1枚だ!正直に言おう。彼女については何も知らん!買う前に調べるなんてことも俺はしないし、買ってからも『ただ盤を回すだけ』である。どうやらシングル盤に2016年に行われたライブ音源とライブ映像DVDが付いているモノらしいが、まだDVDは見ていない。CDだけを聴いた。
「えっ、MASHこんなモンを買うの?」とお思いの読者諸君も居るであろう。そもそも今一度ジャケを見て頂きたい『春の歌』とあるだろ?「おっ、コレは季節ネタに使えそう!」って思うのは当然だ。ジャケ裏までも春らしいので「記事にしやすい!」って飛び付いたワケさ。(写真下)
しかし、誤算だったのは「この曲について書くのはどうかなぁ?」と思っちゃったこと。イイ曲なんだよ・・でも、コレ草野さんが書いた曲なんだよなぁ。他は彼女の作詞作曲だったもんだから「書くのなら彼女の曲がイイ!」と思ってね!そうなりゃライブ音源の『BABY』が紹介するにはウッテツケだったので、コイツを評論したい!
そもそも生ギターを弾いている彼女にシンプルなバンド編成(エレキギター、ベース、ドラムそして鍵盤)によるライブ音源だから先ずは「演奏出来るの?」と先輩風を吹かして聴いたのだが『なかなか良いバンド』なんだよ!予想以上に渋いサウンドメイクから入るから、センスがイイ!コーいうのを若い人がやるってイイ傾向だと思ったのよね!
さて、CDでは5曲中2曲が英詩なのだがこの曲は日本語で作られている。サウンド面で言えば、最初から入るリードギターが永遠とイイ!エフェクト具合もツボだね!コレは俺に近いセンスでプレイされているから贔屓目に見ちゃうのかな(笑)サウンドメイクも断然好きだね!間で上手くツボに入る鍵盤の彩りも実に素晴らしい。リズム隊は基本が押さえられていて当然の様に気持ち良い!
じゃあ、肝心の歌は・・・「英詩ではリッキーリージョーンズ辺りの影響が溢れる彼女なのだが、日本語詞になると途端にポップなハスキー歌手」って感じに早変わりして『女の子の可愛らしさが爆発している!』と興奮気味の俺さ!大声で言いたい!最後の歌詞「君が全部なら あたしも全部あげる」と来てハッとしてGoo!だぜ(笑)。この後の鍵盤はThe Bandみたいに来て、エンディングではボブのバンドを思わせる・・・って、なかなかコイツらヤルぜ!
しかしコレ、もし男性が詞を書いたなら「君が望むなら あたしも全部あげる」となるところであろう。昔の女性でもその様に書くかもしれないなぁ。しかし、2010年以降の男女関係は当たり前の話だが対等である!女性が3歩後ろを歩く姿なんてもう見られないのさ!世の男性は知っておくべきだぜ!だからこそ、『強さ』と『可愛らしさ』が共存した初々しくも見事なLove Songに仕上がっているのだろう。
聴く限り、彼女は基本ベーシックな部分では英語で詞を書いているはずだ。当然デモとかでもね。そこに日本語を当てはめて日本語曲が生まれているのであろう。コレって俺と同じ手法なのだが、彼女の場合、曲としては英詞の方が上手く進んでいて『彼女の伝えたい事』がシッカリと詞に入れられている様に感じる。
曲としても英語の方が個性的でありアーティスティックである。「若いのに渋い!」って思うし、感心しちゃうよ。ただ「もう少し声に張りが出ているとイイんだけれど・・・」と思うところもあるな。まあ、ライブでの録音を聴いただけだから、良い曲も不十分な曲も出てくるのは仕方ないところだよね。それを抜きにしても才能溢れる女性だと思うよ。
あえて1曲挙げるなら、ライブ録音の『Ellie』はとてもイイね!ジョン・レノンを感じさせる重さもあり、彼女の呟きとサビの声使い・・・このコントラストが実に見事なんだ!暇を作りライブDVDを見たら、また評論したいと思う人だよ!
じゃぁ、今日はココまで!
《編集長& Jerry's Guitarオーナー「Mash」筆》
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