後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「曾遊のリゾートホテル、白馬東急ホテルの思い出」

2024年03月26日 | 日記・エッセイ・コラム
我が家の子供達がまだ小さかった53年くらい前のことでした。信濃大町の奥、木崎湖や青木湖のさらに奥の白馬東急ホテルに泊ったことがありました。そのホテルはスイスの山岳ホテルのような三角屋根の木造でした。
部屋は屋根裏部屋の感じのような内装で、小さな縦型の窓がついていました。バルコニーの椅子に座って眺めると、芝生に覆われた広い庭の向こうは森になっています。ヨーロッパの古いホテルの雰囲気でした。

1番目の写真は白馬東急ホテルの玄関です。写真はインターネットからお借りしました。

2番目の写真は私どもが泊まった部屋と同じような部屋の写真です。写真はインターネットからお借りしました。
ここのホテルを出て、暗い森の中を歩き、崖の道を下るとゴンドラの駅があり八方池まで登れたのです。そ八方池まで登る道からは、八方尾根の向うに広がる白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華岳などがパノラマのように見えたものです。それは私ども家族にとっては印象深い旅でした。

3番目の写真はゴンドラから家内が撮った白馬東急ホテルです。

4番目の写真はホテルの庭から家内が撮った客室です。客室のバルコニーで庭先の樹々を見下ろしながらビールを何度も飲んだものです。
このホテルは自然に囲まれサービスも上質なのですっかり気に入りました。
56年前から、その後数回この白馬山麓のホテルに泊まりました。
家内の両親と一緒に泊ったこともありました。家内の父は坂倉準三氏の設計した三角形の屋根の姿が大変気に入ったようでした。またフレンチのコースも美味しいと喜んでくれました。
それらの思い出が懐かしく、2013年に久しぶりに白馬駅へ直行する特急あずさに乗りました。一泊二日の小さな旅でした。
特急あずさが青木湖を過ぎ白馬駅に近づくと車窓からは残雪に輝く白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳が見えてきます。
一番高い白馬岳が右端に低く見えるのは車窓から一番遠方にあるからでしょうか。ここまで来ると白馬駅はもうすぐです。
白馬岳に登り、その日本一の大雪渓を渡るのが私の学生時代からの夢でした。白馬の大雪渓という文字を見るたびに血が湧いたものです。
東急ホテルに着いて中庭に入って見るとそこには45年前と同じように芝生が広がっています。樹木が45年間で大木になっていて部屋を暗い緑色に染めています。改築され雰囲気が少し変わっていましたが、家内と懐かしいと話し合いました。
ホテルの前からいきなり森に入り、小道を歩いて崖をくだると八方尾根へ上がるためのゴンドラの駅へ行けます。

5番目の写真は家内が撮った八方尾根に上がるゴンドラです。
このゴンドラの終点は標高が1400mと高く、その大きな展望台からは北に戸隠山や飯綱山まで見えます。空気が澄んでいれば浅間山や八ヶ岳、南アルプスの峰々や富士山まで見えるそうです。ゴンドラの駅の周辺は青草の茂るスキー場でした。
ゴンドラの終点の兎平からさらにスキー用のリフトを2つ乗りつなぎ、そこから90分登れば八方池です。健脚だった頃は何度か八方池まで登ったものです。
2013年の旅は最後の白馬東急ホテルへの旅でした。あれから11年、もう白馬山麓は遠方すぎて行けませんが、白馬東急ホテルのことは忘れられません。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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