サモ・ハン祭りの一つとして公開されました。ちょっと記憶も飛びがちな老人役というのが寂しい気もしますが、還暦を越えても身体はまだまだ動いています。日本の俳優でも元気な60代は多いけど、こんなに激しいアクションをこなす人は思い浮かばないなあ。
中国東北部、ロシアとの国境近くの故郷の町で、ディン(洪金寶サモ・ハン)は一人暮らしていた。孫と2人で外出している時に孫が行方不明になってしまったという重い十字架を背負いながら、隣家に住む少女チュンファ(ジャクリーン・チェン)と時に親しくし、大家さんから食事に誘われたりと穏やかに楽しく過ごしていたが、チュンファの父、レイ(劉徳華アンディ・ラウ)がギャングに借金していたことから、目を付けられる。
借金帳消しの代わりにロシアで一仕事することになったレイだが、その仕事はロシアンマフィアの宝石の強奪。ホテルや街中で大暴れしながら何とか逃げおおたたが、レイはギャングの前からも姿を消してしまう。鼻を明かされたギャングはレイの家に火をつけて燃やし、娘のチュンファを拐ってレイをおびき出そうと画策する。
結局レイはギャングに捕まり殺され、チュンファも行方不明となり、ディンが救出に向かう。。。
香港映画らしい、と言えるのかどうか、アクションシーンは意外と残虐でグロイ演出があったなあと。劉徳華もそうかもしれないけれど、友情出演っぽく出てる人が多いですね。スクリーンで分かったのは、町のベンチで日がなゆらゆらしてるっぽい老人役の徐克ツイ・ハークだけですが。元彪ユン・ピョウは分からなかったなあ。ロシアパートの舞台、ウラジオストクは随分と国際的でした。レイの血縁だか地縁の知り合いがホテルの従業員になっていたり。
ただ、何といってもこの映画は洪金寶の映画、洪金寶のアクションがさすがです。映像はスローモーションを多用していますが、これは昨今の中国映画アクションシーンに共通する見せ方で、自分はあんまり好みじゃないけど大陸では好評なのでしょうか?チュンファと釣りをしたり遊んだりするディンの穏やかな姿と、いざギャングを相手にしたときの身体の動きのキレの落差にびっくりです。
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5/28 新宿武蔵野