DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

ナワリヌイ騒動:世界中のメディアが注目する方が異常

2021-01-24 15:00:37 | 欧州情勢複雑怪奇
もう、面倒くさいから書きたくないネタだが、世界中の主流メディアが仰々しく、すわプーチンのロシアに激震か、みたいな書き方をしているので一応書いてみる。

ナワリヌイは、勝手にドイツに脱出して、ドイツ当局が勝手に毒殺事件をでっちあげ、これをネタとして、欧州議会がナワリヌイを毒殺するようなプーチン政権は許せない、だからノードストリーム2建設などもっての他、ロシアと付き合うなどもっての他という「トーク」が仕込まれた。

ナワリヌイというのは、日本でいえば山本太郎のような感じだろうか。ターゲットオーディアンス分析の手法でそれなりの人気を得て、その中ではカルト的に支持されるものの、それ以外の、つまりターゲット以外の人にとっては何だか、ちょっと・・・という存在(ターゲットオーディエンス分析手法の結果とも言う)。

で、このナワリヌイを、ドイツ当局は帰国させた。帰国させたら、ロシア当局はナワリヌイを拘束するだろうことがわかっていたから、帰国させた。

つまりこれはドイツ当局が仕組んだ事件。(もちろん、国務省&CIA、NATOといういつもの面々と協同しているといっていいが)

で、そう、思い返せば、ロシアを壊す奴の定宿はドイツなのだ。
そう思えば、またやってるのかという話なので、心に余裕を持って、ドイツの東方侵略マインドって病気だなと理解して対策を考えたらいいわけだね。


で、予定通り、ロシアのいくつかの都市で数百人から数千人の支持者によるデモが起こる。

それを世界中の名だたるメディアが、ロシアで抗議集会が行われている、ロシア政権の危機だ、とかなんとか書く。

これぐらいで政権の危機なら、フランスはとっくに政権交代だし、ドイツは既に完全にナチ復活だな、といったところでしょう。アメリカはぐじゃぐじゃ。日本だって毎週反原発デモだの、安部やめろデモがあったのに、どうして大騒ぎしないの? ナワリヌイなんていう薄っぺらな案山子よりも、事の性質としては原発デモの方が遥かに重要性を帯びてると思うけどね。

ロシアで3000人以上を拘束 ナワリヌイ氏釈放求めデモ

【モスクワ=小川知世】ロシア各地で23日、反体制派指導者ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議集会が開かれた。当局は違法な集会だとして厳戒態勢を敷き、人権団体によると同氏の妻も含めて一時3200人以上が拘束された。プーチン政権は欧米で強まる批判に取り合わず抗議を抑え込む構えで、反体制派との攻防が続きそうだ。 


で、現地の光景としてはこんな一幕が見られる。

 


モスクワのおまわりさんたちは、雪合戦をしたい子どもたちの邪魔はしないようだ(笑)。


全体として、子どもが多い。ベラルーシのデモもIT企業に勤める人とその子弟が多いという話は最初っからあったけど、まぁそういう感じの人脈なのかもしれない。なんせ、若年層が目立つ。

で、当局者としては、子どもは両親に引き取らせて、残りは危なくない程度に騒がせておくという感じではなかろうか。

だって、ロシアの中でナワリヌイなんて小物すぎて、既に政治的存在ですらないでしょう。むしろ、ドイツの馬鹿のせいで、ナワリヌイって要するにいつものthe Westの仕込みなのねという背景がわかりすぎるほどわかった。

だから、この騒動は、本当にロシアをかき混ぜるというよりも、むしろ、西側諸国での話題作りなんじゃないだろうか。

なんでって、こうやって外の騒動を見て、自分たちのことは何にも考えない仕組みでいることが、ステルス寡頭勢力にとっては最も仕事がしやすいから。


アメリカ人がアメリカの機構を真剣に変えるべきだと考えだしたり、日本人が、この機構を変えるには左右を言っている場合ではないのだ、などと思い出すことが、ステルス寡頭勢力にとっては最も望ましくないこと。


ということで、ナワリヌイ派は来週もやってやるぜ、と言ってるそうなので、来週も日経だの朝日だのが、どうでもいい、記事とも呼べないようなインチキ記事を量産することでしょう。

Widespread arrests & dozens of police injured in pro-Navalny protests in Russia as organizers say MORE TO COME next weekend


私たちがもし本当に自分の国は自分たちが相応にコントロールしていく仕組みであるべきだ、と思うのなら、これらのポン引きメディアに引きずられないものの考え方、見方、対応の仕方を身に着けるところから始めるしかないと思う。

バイデン政権はオバマ、クリントンと一緒なのでこれからはこういう、メディアが事件を作る事象が多発すると思う。


■ オマケ

微妙に、コロナ対策も関係しているのかもしれない。ロシアでは、モスクワがピーク時の半数になったりしているように、ワクチンを含めた合理的な対策が実を結んでいる。かき混ぜたいと思ってる人たちがいるのかもしれない。



だがしかし、若年層が自発的に騒いでコロナにかかってその大多数が風邪ひいたぐらいにしか思わず治っていく、というのは、皮肉なことだが集団免疫にとっては追い風だ。

かき混ぜてやれ、という、もし悪魔のようなことを思い付いた人がいるとするのなら、その人は馬鹿でしかない。

■ 関連記事





コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トランプの功績:アメリカな... | トップ | 10日間の出来事:新START延長... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ユーチユーバーヲ英雄に仕立てる、西側! (ローレライ)
2021-01-24 15:34:41
ロシアノクターン迷惑ユーチユーバーを英雄に仕立てる西側陣営の迷惑戦術だ!
Unknown (かつまた)
2021-01-25 07:36:54
やっぱりメディアとそれを支えるスポンサーが問題の根源なのでしょう
自国の事は自分たちで考えようとしても彼らの都合のいいように洗脳、誘導されてしまうんだと思う
コロナは、海外でサイクル値の見直しが噂されていて、パンデミックのアドバルーンは降ろされるかもしれない
日本はどうなるのだろう?オリンピックも日本だけでなく以降の全ての開催を順延すれば落ち着いて対策できることでしょう
yahooニュースに投稿しましたが (石井)
2021-02-02 08:37:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1277f47c8e571e24ac1b8b7a0084562845221ac
記事の愚劣さに腹立ち書き込みしたところ、瞬間削除されました。どこをミスしたのかお分かりの方教えていただけませんか。

もう10年近くナバリヌイの言動を観察していますが、彼から何の政治信条を聞いたこともありません。彼は金儲けのためだけに「反プーチン」を名乗る詐欺師です。MI6、CIAからの情報を大げさに撒き散らしているロクデナシです。西側は、彼の口のうまさ、詭弁術、金銭欲、頭の悪さを利用しています。「プーチン宮殿」の内部映像が公開されましたが、水道、電気も通じておらず、到底「改修工事中」には見えません。もう10年以上工事は続いていて、所有者も度々変わり未完成。ロシアではあり得る話です。
反ロシアならなんでもOKの国 (ブログ主)
2021-02-02 23:17:49
石井さん

ご立腹、もっともです。もちろん、あほらしくて見てられねーよ、という話なんですが、それよりも、直ちに削除されちゃうという点に、おおお、と驚きました。

こんなどうでもいい話にまで統制係がつくんですね。
古い話 (ミール)
2021-02-04 12:29:26
この話は 2010 年にセルゲイ・コレスニコフがある実業家が寄付したものだと”暴露”したということで,それ以外に何も支持するものはありません.例によって BBC が 2016 年に蒸し返していますが,不発だったようです.

https://zen.yandex.ru/media/cap_green/pro-dvorec-putina-600a60cab7c9394d30a90145

それを今度は”毒殺”されそうになったナワリヌィに発表させるということで大きな効果を狙ったということですね.このビデオの制作には相当の技術と作業が必要で,CIA,MI6 あたりが関与していないと不可能でしょう.

日本のニュースはばかばかしくて見ていなくて,ヤフコメも当然わざわざ見ないのですが,時折検索で引っかかるのを読むと,検閲されていると考えても不思議ではないという気がします.

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

欧州情勢複雑怪奇」カテゴリの最新記事