生活の中の人権と民主主義~コロナが炙りだしたもの~20.8.9毛利
A 炙りだしたもの、その➀「民衆からゆとりを奪って来た現代」
民衆
非正規+フリーランス=2582万=全就労者6552万の39% 現在430万人が就労0
貯蓄ゼロ(日銀調査) 単身者39% 複数世帯24% 米国世帯の約半数が貯蓄0
不安定就労者・女性・子ども(若い女性)に衝撃が集中
最近30年間に30の新感染症出現 「我が亡きあとに洪水は来たれ」を地で行く「資本」
医療崩壊 先進国平均より医師14万人不足 ICU=医療崩壊したイタリアの34%のみ
保健所850から469に削減(職員も3.8万から2.8万に)
人災天災に即応できない救援・医療・介護体制
富裕層 韓国映画「パラサイト半地下家族」の世界
イタリア 最上富裕層1%への富の集中度 1700年39% 1910年69%
7月13日世界の富豪83名共同声明「我々に大幅な課税を」 株式資本主義
世界22か国平均で、上位1%富裕層の所得シェアが、最近30年間で、1.5倍になった
世界の貧しい方から半分までの富を独占する富豪 2010年388人・2015年62人
世界の資産10億ドル以上保有する億万長者の資産 最近4か月間で230兆円増加
年収1億円以上の国内就労者23,843名(長野県171名)(2747名に1名)
1990年からの30年間に 法人税所得税減税年間12.2兆円・消費税増税年間13.1兆円
株取引課税 20% 総合課税上限45%(所得1億円前者2000万円、後者4000万円)
企業内部留保 安倍政権時代の8年間に268兆円から463兆円に 毎年28兆円増加
富裕層は最高の環境と最高の医療を保障されているため、コロナ危険度は全く異なる
B 不平等社会の源泉
「人類は農耕・牧畜開始以来(国民主権国家になった)現代まで不平等を拡大し続けて来た。
一度余剰農作物が少数の手に亘りその者が権力を持つと、
その権力者の富を経済発展によって拡大することと、
自己の富を増やすために諸制度(土地、奴隷、国家諸制度)を造り増幅させていく」
(「暴力と不平等の人類史」ウオルター・シャイデル 東洋経済新報社)
引用「金持ちを追放すれば、貧民を目にすることはなくなるだろう」
公務員・議員の私兵化、各種審議会に財界の代表・代理人を送り込む方法が顕著
「全世代型社会保障検討会議」で経団連会長・経済同友会代表幹事がリード
安倍内閣8年間で社会保障費4.3兆円削減した打出の小づち
税金から自民党に渡る政党助成金から、河井夫妻に買収資金1.5億円交付しても免罪?
文科省が不要とする獣医大学を、今治市の国家戦略特区指定により加計氏にプレゼント
「桜を見る会」に山口県から毎年800名招待、自民と安倍連勝のための選挙地盤固め
スーパーシティ法ゴリ押し 国家戦略特区を用いて大企業に地方政治・住民を支配させる
「不平等な政治・社会」が財界(とアメリカ)による「政治の私物化」によって造られている
意図的な不平等・格差は差別だ!
平和・対米でも不平等
米軍の日本への出入りフリーパス 300名近い感染者 差別の極致
亡国の敵基地先制攻撃論~日本が滅亡するまで庶民の血税から無限に(財界・アメリカに支払う)軍事費を拡大せんとするもの)世界の軍事費20年間に93%増で年間200兆円
それをコロナ対策に廻せ 国連安保理「一切の武力紛争停戦決議」極めて重要
C 炙りだされたもの、その②行動・集会・繋がりの自由を奪い続ける現実
禁止ばかりの選挙運動・選挙への関心を奪う小選挙区制・自由であるべき報道への介入
「個人の尊厳」を軽視する行政・立法・司法判断の累積 自由権に曖昧な「基本的対処方針」
7月28日現在、PCR検査実施率 対人口比 世界159位の衝撃
5~6月に、韓国のように、希望すれば誰でも受けられる体制を準備確立すべきだった
D 「立ちはだかる、日本国憲法」の花開く社会を
憲法は、国民主権主義(民意に基づく政治)と
これによって形成されるべき社会(持続可能な、平等・環境・平和・人権尊重社会)
を、車の両論として保障している、その全面開花を!
その国民主権主義を貫くうえで、国民が権力から自由であることが不可欠
=プライバシー権、言論・集会など表現の自由権が決定的に重要な理由
財界富裕層の「儲ける自由」は、国民主権によって制限される
「その制限を取っ払ったり、捻じ曲げたりする自由」は存在しない
E アピールタイトル「NO差別(or不平等)・YES繋がる!」
1この闘いは、新自由主義に対する闘いを展開しようとするもの
2この闘いは、富裕層に社会的責任をしっかりと果たすことを求めるもの
3この闘いは、世界の差別されている国々、人びとと連帯していこうとするもの
4この闘いは、ジェンダー平等を求める人々とも連帯していこうとするもの
F (上記テーマに限らず)コロナ禍を乗り超え前進する闘いを
1 国民主権権・生命権・生存権・自由権いずれもギリギリまで保障する見地不可欠
2 消極的になるな、オンラインとオフラインを組み合わせ、繋がりも追及すべき
・ZOOMを用いた、離れた「5~10名程度同士の交流」が基本イメージ
・テーマ 辺野古等基地問題、各種現地調査、外国市民との交流をなど新しい行動
・「実施を危ぶみ、結局なにもしない」から決別し、どちらでも実施できるよう企画する
3 集会参加者名簿・スーパーシティ(背筋寒くなる政府側文書)などプライバシー権を学ぶ
4 希望は女性 「9条改正反対=女性80:男性57」「安倍内閣支持=女性29:男性42」