でぶぶろぐ

沖縄生まれ、小田原在住。
人生1/2世紀越え、
でぶな私のゆるゆるな日々。

あの日の記憶

2021-03-11 23:18:50 | Weblog
2011年3月11日午後2時46分。
少し寒い日だった。
都内の職場で揺れを感じた。
「少し大きいね」
普段ならすぐに収まる揺れが収まらなかった。

休憩室の小さなテレビで
人が津波にのまれるのを見た。

お台場で火事だという話を聞いた。
東京タワーが曲がっていた。
電話がつながらなくなった。

遠距離通勤組は帰れないと、
近所の旅館で一部屋を確保した。
地震から2時間ほどで、
コンビニの棚が空っぽになっていた。

日暮れごろ、職場の近くに食事に向かうときに見た
ヘルメットをかぶって帰宅する人たちの波。
その波に逆らって歩きながら
いま自分がいる世界はリアルなのかと疑った。

夜になって、テレビの画面では
製油所の火災を報じていた。

新幹線が動いていると聞いて、東京駅に向かった。
大手町から東京駅への通路には
帰れなくなった人たちが座り込んでいた。
卒業式の袴を着ているひともいた。

薄暗い東京駅の中で、
東海道新幹線乗り場だけに明かりがついていた。
新幹線に乗った瞬間、安心感で腰が抜けた。

写真はほとんど残っていないけど、
ひとつひとつのシーンは、忘れようにも忘れられない。

あれから10年たったのですね。










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