食器と雑貨が大好きな元ライフスタイル雑誌編集者。カオス状態の部屋をなんとかするべくミニマムに暮らすことを目指しています。雑誌編集者の経験を生かしたコーディネート記事やミニマムな暮らしに関する記事を配信中。

ラップの代用アイデア。レンジにも、冷蔵庫保存にも、冷凍にも、おにぎりにも使いたくないときに
キッチンでおなじみの「ラップ」。でも最近、ラップを使うことに抵抗を感じるようになりました。
今回は、そんな私が試した、ラップの代用となるアイデアやアイテムをご紹介します。ぜひチェックしてください。

私が、なるべくラップを使いたくない理由
一人暮らしをしていると欠かせないラップ。残ったおかずや切った野菜の断面に、ピタ。おいしさが逃げず、そこそこの密閉性も保てるのですが、最近は「ラップを使いたくない」という気持ちに。
その理由は以下です。
- ラップがとにかく高い
- ゴミが増えるし、プラゴミが有料だから
- 食材断面にくっつけるのに抵抗がある
- すぐ捨てるので、罪悪感がわく
1回に使う量は、そこまで多くはないもののチリツモになると、お財布にも大打撃。小さい頃から「石油は限りある資源」と教えられてきたせいか、石油製品を使い捨てにするというのも罪悪感でいっぱい。
しかも「PBAフリー」という表記を目にすることも多くなった昨今、プラスチック製品に対する警戒感も高まって、ラップって大丈夫なんだっけ?って思うこともあります。
そこで、なるべくラップを使わないためにどうしたらよいか、商品を仕入れることにかけては百戦錬磨のバイヤーたちに、アイデアを募りました。実際にいろいろ試してみたので、ご紹介します。
【電子レンジ】を使う時に、ラップの代用となるもの
電子レンジで温め直しをするたびに、ラップを使うのってもったいない!しかも電子レンジで温めたときにはおかずが飛び散って、保存するときには、新しいラップが必要に。本当に「もったいない」と思う瞬間です。
お皿をかぶせる

小鉢より少し大きめのお皿をかぶせるという、懐かしくもオーソドックスな方法。おばあちゃんの時代から結構みんなやっていて、一番に誰もが思いつく方法ですが、一時期は気恥ずかしさもあったというのが正直なところ。でも最近は、プラゴミ問題への意識も高まって「これが一番よかったんだ」と思っています。
セラミックはすぐに温まるのもうれしいところ。ただし、フタにしたお皿もアツアツになるので、取り出すときには気を付けてくださいね。
「シリコンラップ」で代用する

エコなラップ(2枚入り)
ラップと同じような感覚で使える「シリコンラップ」。繰り返し使えるので、環境への罪悪感もなし。伸び縮みするといったメリット以外にも、シリコーンは耐熱温度が高いので、電子レンジでも使えるというのが優れた点。平たくシンプルな形で、洗いやすいのもいい!
「レンジカバー」で代用する

かぶせて!フタチン
ラップの代用にレンジカバーを使うのもおすすめです。シリコンラップと異なり、料理が盛られた平たいお皿でも使えるのがよいところ。器やボウルの上に、ただのせるだけという手軽さも◎。
ちなみに私は、肉まんを温める時によく使っています。
「落とし蓋」で代用する

「marna/マーナ」ブタの落としぶた
煮物をするときに使う落とし蓋。木でできているのが一般的ですが、最近は電子レンジが使えるシリコン製やプラスチック製の商品も登場。こういった落とし蓋で代用するというのもおすすめです。
写真のマーナのアイテムについては、下記の動画でも詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
>>ハウジー公式Instagram「このブタさんが優秀過ぎた」
電子レンジが使える「保存容器」を使う

「like-it /ライクイット」調理ができる保存容器
電子レンジが使える保存容器に移し替えて温めるのも手。もし移し替えるのが面倒だというなら、食卓にそのまま並べても美しい保存容器を使えば一石二鳥。さらに電子レンジでも使えるなら一石三鳥に。
最近は、調理・盛り付け・保存がすべてひとつで完了する保存容器も発売されています。こういう商品を使えば、下ごしらえするときにも、温め直しをするときにも一切ラップの出番なし。さらに、料理をするときにいろんな道具を使う必要がないので、洗い物が少なくなるのも◎。家事効率がアップします。
写真のアイテムを使った使用感は、以下の記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。
>>ガラスかプラスチックか、もう迷わない!理想の保存容器を発見
【冷蔵庫保存】するときに、ラップの代用となるもの
家族で夕食の時間がバラバラ、翌朝食べる朝食を前日に作るというライフスタイルをしている人にとって、ラップは不可欠。でも、これも代用できるもので、ひと工夫すれば、ラップを使わずにすみます。
「シリコンラップ」で代用する

「ラク―二」シリコンラップ
伸縮性があり、いろんな形のお皿や容器にフィットするシリコンラップ。だから、残り物のおかずや食材を保存したいときにも、ラップの代用品として活躍します。最近は、切った食材にぴったりフィットするタイプのものも登場しています。
「みつろうラップ」で代用する

abeego ビーズワックスラップ
布にみつろうを染み込ませた「みつろうラップ」。天然成分で作られているので、直接食品に触れても安心と欧米を中心に注目されているアイテムです。みつろうには保湿や抗菌の作用があると言われているのも人気の理由。色や柄が豊富なので、おしゃれに使えるのも魅力のひとつです。
蓋つきの食器を使う

ブロッサム レンジパック
冷蔵庫で保存することをあらかじめ想定して、蓋つきの食器を使うというのも賢い選択。家族が残業や塾で遅くなり、夕食の時間がバラバラになることが多いなら、蓋つき食器はなにかと出番が多いはず。
洗って繰り返し使えるということだけでなく、ラップより密閉性が期待できるのも◎。冷蔵保存してもニオイ移りしにくいので、おいしさが保てますよ。
「保存容器」を使う

「HARIO/ハリオ」耐熱ガラス保存容器
おかずが残ったらラップをかけるのではなく、保存容器に移し替えるという手もあります。もしこの移し替えるというひと手間が面倒なら、食器としても使っても見栄えのする保存容器をチョイスするのもおすすめです。
保存容器の中でもガラス製のものがおすすめです。透明で和洋中どんなおかずをいれてもサマになるだけでなく、冷蔵庫に保存したときには中身が見えるのが、おすすめする理由です。
野菜なら「野菜用のおくるみ」を使う

「Vegimage/ベジマジ」つつむ
野菜高騰の折には、指標になるキャベツや白菜。そんな野菜には「野菜用おくるみ」もおすすめです。写真のアイテムは、内側が「梅炭和紙」という抗菌効果のある素材でできていて、野菜の鮮度が長持ちするという野菜用おくるみ。洗濯機で丸洗いできて、何度も使えてエコです。
野菜の切り口を包む「キャップ」を使う

ベジシャキ
野菜が果物を切ったときに、ラップは欠かせないという人も多いのでは。白菜やキャベツの大きい野菜は、使う度にラップを大量消費。大根のように長細い野菜は、使う面積は小さくとも何度も何度もラップを使うということに。断面ラップはチリツモで、お財布にも環境にも結構な負担に。
そんな人に向けた断面キャップ。一人暮らしで大根1本をなかなか使いきれないという人におすすめです。
【冷凍保存】するときに、ラップの代用となるもの
ご飯をまとめて炊いて冷凍保存するときには、ラップは必要不可欠なもの。でもラップは破れたり、使いすぎてしまったりしてプチストレスに。個人的には、冷凍保存をするときこそ、ラップを撲滅したい!
そこで、代用できるものがないかと編集部スタッフやバイヤーにヒアリングしまくった結果が以下です。
「シリコンバッグ」で代用する

大きくひらくシリコンクックバッグ
先ほどから頻出のシリコーン製アイテム。耐熱性が高いだけでなく、耐冷性も高い素材でもあります。そのため冷凍保存にもぴったり。
さらにシリコーンバッグは、冷凍保存したまま、湯せんにかけたり、電子レンジにかけられるというアイテムも多数あるので、チェックしてみてください。
「クッキングシート」で包む
ご飯や食材をそのままラップに包むと、くっつくという問題。さらにラップのニオイがなんとなく移っているような気がすることも。

クッキングシートなら、このニオイ移りとくっつく問題が解決。ごはんもくっつかず、お茶碗に移し替えやすいというのがうれしいところ。
「冷凍用ご飯容器」を使う

「marna/マーナ」極 冷凍ごはん容器
ごはんを冷凍するための冷凍ごはん容器。ほとんどのアイテムが、冷凍してそのまま電子レンジで温められるので、他の食材を保存するときにも便利に使えます。
最近は、すのこ付きのごはん容器も登場。すのこで野菜の水を切ったり、豆腐の水切りにもぴったり。茹で野菜や蒸した野菜を冷凍保存するのにも重宝しますよ。
「アルミホイル」で包む

アルミは、熱が伝わりやすい素材。そのため、実は急速冷凍した方よい食材、例えば魚や肉を保存するのにぴったりです。おすすめは魚の切り身。アルミホイルで包んで保存すれば、おいしいまま保存することが可能。
ただし、密閉性はあまり期待できないので、アルミホイルで包んだ後、冷凍OKの保存容器やジップ付き袋にいれるのが正解です。
「アルミ袋」を使う

「marna/マーナ」パン冷凍保存袋
内側がアルミで作られたアルミ袋も冷凍保存向き。パンを保存するための袋として売られていることも多いアイテムです。そのため、ほとんどがジップ付きで密閉性も◎。

パンだけでなく、ほかの食材を保存するのにも向いています。内側がつるつるで、小口ネギもくっつかず冷凍でき、少量ずつ使いたい時にも便利ですよ。
【おにぎりを包む】ときに、ラップの代用となるもの
おにぎりを持っていくときも、ラップは大活躍。開いて片手で食べられるし電子レンジで温めなおしもできるし…とラップで包むとかなり便利ではありますが、プラゴミが大量にでるはめに。家族全員で出かけるレジャー時にはバカになりません。そこで、以下のようなもので代用してみて。
「おにぎりケース」を使って代用する

シリコンおにぎりラップ
おにぎりケースを使うことで、ラップなしでも持ち運びやすくなります。ケースに入れるだけで衛生的に保て、余計なゴミも出ません。シリコン製でごはんを入れてそのまま握れるアイテムもありますよ。
クッキングシートで包む

個人的には、おにぎりをひとつひとつ包みたいときには、クッキングシートを使うのが一番おすすめです。

理由は2つ。1つ目は、表面がつるつるしているクッキングシートは、米粒がくっつかず、食べるときにストレスがないということ。もうひとつは、ラップより熱を通しにくいので、アツアツのご飯が握りやすい! 燃えるゴミとして出せるので、出先で分別する必要がないのも、地味にうれしいところです。
くっつかないアルミホイルで包む

ラップ代わりに、くっつかないタイプのアルミホイルを使うのもおすすめです。

表面に、シリコンなどで加工されたアルミホイルは、クッキングシート同様、米粒が付きにくいのが特徴。アルミホイルは適度な硬さがあり、おにぎりの形をくずさず持ち運べるのもうれしい点です。
ただし、アルミホイルは電子レンジは不可。温め直しはできないので、注意して! また、加工のない普通のアルミホイルは、ご飯粒がくっついてしまうのでNGです。
代用品でラップを使わないようにして、実感したこと
個人的には、以下のような方法をとっています。
- 電子レンジはお皿をかぶせる
- 冷蔵庫に保存することを考えて、蓋つき食器で盛り付ける
- 作り置きには、食器として使えるガラス製の保存容器を使う
- ご飯の冷凍保存には、「冷凍ごはん容器」を使う
- おにぎりは、クッキングシートで包む
ラップをなるべく使わないようにしたことで、有料のゴミ袋が必要なプラゴミも減って、家計の負担も減ったように思います。
ラップを使わない生活になって、いらないものだったんだと実感。みなさんも一度試してみてくださいね。
公開日:2025年3月19日
