今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ブログに取り上げると・・PEN-Dの巻

2022年11月27日 18時45分00秒 | ブログ

ログに取り上げると同じ機種の修理ご依頼を頂くことが多いです。このPEN-D #6515XXは数年前に他店様にて修理を受けているとのことですが、巻上げ完了状態でシャッターが切れない。原因は想像出来ますが、D系の場合はシャッター羽根の後に後玉があるので簡易テストが出来ませんので、ここまで分解しました。予想通り、このシャッターの持病というかシャッター羽根の作動不良でした。定期的にメンテナンスをして行く必要のあるシャッターではあります。

では、洗浄後に組み立てて行きます。

 

 

シャッターを分解して行くと、スローガバナーのアンクルのリターンスプリングが掛かっていませんね。

 

このシャッターは小型に設計されているため地板が非常に薄く、D系のような大きなレンズを付けたモデルの場合、地板にクラックが入っている個体があるので洗浄後に点検します。

 

シャッターユニット完成、ヘリコイドはグリスが抜け気味でしたので入れ替えてあります。これをリングナットで組み立てます。

 

本体に搭載してシボ革を貼ったところ。あら、ダイカストの塗装剥がれがひどいですね。リペイントしてあげた方が良かったかも。

 

露出計は基板のない旧型です。

 

 

露出計を取付けてトップカバーを締めます。

 

 

で、前玉ですけど、分解の時に「やけにネジに抵抗があるなぁ」と思ったのですが、観察するとネジ山が潰れています。たぶん、前玉を清掃するためにリングナットを緩めようとしたが緩まないので本体のネジ部を万力で銜えて保持した。というところでしょうか? ネジを万力で銜えてはいけません。

まぁ、どの個体もいろいろな過去を抱えているものです。シャッターは快調となりました。

 

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